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マジックガールズ・センテナリーフェスタ  作者: 秀一
第九章 地獄の階層 81階~90階 地獄の底に宝アリ
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第八十七話 肉と難敵


 ジュウジュウと焼けたステーキを僕は食べていた。当然美味しい。

 現実でもたくさん食べてはいるが、牛肉ばっかりと言うわけにはいかないし。

 

「いやー、美味しいね」

 僕は言った。

「そりゃそうだね」

 ミレーヌはそう言った。

 

「肉だけじゃなくて、野菜も食べなきゃダメだよ」

 グレースがそう言って、シーザーサラダを持ってきた。

「お、くれるの?」

 僕は言った。

「良いよ。まったく、肉ばっかり食べるクセができちゃだめなんだからね!」

 そういうグレース。

 

「まあ確かに、フランス料理とかイタリア料理とかって、肉が多いんだよね」

 オリアーヌはそう言った。

「あらみなさん、ずいぶん肉を食べておられますね」

 アメリーさんもやってきた。

 

「おにいちゃんもおねえちゃんも、ステーキ食べてるんだね」

 メリッサが来てそう言った。

「ふふん、お揃いだよ。良いでしょ」

 何か自慢するミレーヌ。

「むう……」

 ちょっと悔しがるメリッサ。可愛い。

 

「ちなみにダンジョンは前と同じパーティーで行くの?」

 グレースが聞いた。

「んー、それでも良いけど、ここからは私は必要ってことも無いだろうし、オリアーヌかグレースさんに譲ろうかな」

 メリッサは言った。

「私の召喚魔法も、ここまで来たらあまり役に立たないさ。ここからはグレースさんに頑張ってもらわないと」

 オリアーヌはそう言った。

 

「そうですか? まあ、活躍するのは嫌いじゃないですけどね」

 グレースはそう言った。

「私ももちろん活躍しますよ!」

 そういうレナータさん。

「白魔法が使えたらもっと活躍できたと思うんですが……」

 そういうシビラ。

 

 パーティーは前衛が僕、ミレーヌ、シビラ。後衛はアメリーさん、レナータさん、グレースだ。

 

 僕達は86階へワープした。そこから87階へと昇る。階数も100へと近づいて来た。旅の終わりも近い。

 

 敵はコンドル一羽のようだ。大した相手ではないだろう。

 僕のもとへと攻撃してくる。僕は突撃を受けようとするが、間に合わずダメージを受けた。

「うぐ!」

 後退する僕。旋回し、今度はアメリーさんに攻撃する。

「きゃあ!」

 ダメージを受けるアメリーさん。油断ならない相手だ。

 

「《赤魔法:電撃嵐》!」

 グレースの魔術が発動。敵を電撃で包み、ダメージを与え、麻痺させた。

「《赤魔法:火柱》!」

 レナータの魔術。もの凄い火柱が発生し、コンドルを焼き殺した。

 

 戦闘に勝利しました!

 

「キャンプ」

 シビラの声で青い光が広がる。徐々に回復する。

「あんな鳥一羽とはいえ、油断できませんね」

 アメリーさんが言った。

「このあたりまで来ると、どんな敵も強いですからね。見た目で判断できないですよ」

 レナータさんは言った。

 

 88階へと進んだ。

 敵は金色に輝く人型の怪物だ。巨大な剣を持っている。三体居るようだ。

 

『危険な相手だね。気を付けて』

 メリッサが忠告する。

「見りゃわかるけどな。警戒を!」

 シビラが号令を出した。

 

 接近してくる敵。まずはグレースが魔術を詠唱する。

「《赤魔法:電撃嵐》!」

 地走りする電撃で敵の動きを止めた。バリバリ、と音がする。

「《赤魔法:電撃嵐》!」

 更にレナータの魔術も発動し、敵の動きをロックする。

 

「はあ!」

 僕が突撃し、拳を食らわす。ガシガシ、と決まり、大ダメージを受ける敵。更にミレーヌとシビラも続く。

「《剣技:冷酷なる刺突『鈴蘭』》!」

 ミレーヌの強烈な刺突が決まる。更にシビラの突きが決まり、一体を仕留めた。

 更に襲い掛かる敵。僕に向けて大剣を振り下ろす。素早い一撃を僕は受けきれなかった。

「うっ」

 斬撃を食らい、ダメージを受けた。アメリーさんが回復する。

「《白魔法:治癒Ⅱ》!」

 回復する僕。すぐさま敵に飛び蹴りを食らわした。

「《赤魔法:電撃嵐》」「《赤魔法:電撃嵐》!」

 グレースとレナータは電撃を放ちまくる。敵の動きが止まるので、良い攻撃だ。

「《剣技:血に染まれ『牡丹』》!」

 ミレーヌの横斬撃が決まり、2体目も倒した。

「はあ!」

 三体目に襲い掛かるシビラ。だが敵はそれをかわす。反撃の斬撃をシビラに食らわした。

「うぐ……!」

 撤退するシビラ。

「《白魔法:治癒Ⅲ》!」

 アメリーさんが回復した。

 

 突進してくる敵。

「《赤魔法:轟音波動》!」

 強力な轟音の波動を繰り出すグレース。敵の動きが止まる。

「《赤魔法:超新星爆発》!」

 大魔術を放つレナータ。見事に決まり、敵を仕留めた。

 

 戦闘に勝利しました!

 全員レベル91に上がった!

 美しい宝箱を見つけた!

 

「もう油断できる敵は出てきませんね」

 アメリーさんはそう言った。

「まあそりゃそうだね。宝箱は?」

 グレースが聞く。

「んじゃ開けますね」

 レナータさんが開けた。

 

 そこには怪しげな赤い宝石。★★運命の指輪『ジャスパー』と表示された。

 

『シビラさんのだね』

 メリッサは言った。

「お、マジか。有難いね。何か地味だけどカッコいいじゃん」

 そう言ってシビラは、指輪を装着した。

 

「いいなー、シビラ。私も魔剣が欲しい」

 そういうミレーヌ。

「そろそろ手に入るだろ」

 シビラは言った。


『魔剣を手にすると世界滅亡するとかいう設定があるんだけどねえ』

 オリアーヌはそう言った。

『まあこのゲームだと欲しくなるよね、魔剣』

 メリッサはそう言った。

 

 僕達は休憩後、89階へと進んだ。ボス戦だ。

 



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