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マジックガールズ・センテナリーフェスタ  作者: 秀一
第九章 地獄の階層 81階~90階 地獄の底に宝アリ
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第八十六話 本日の食事


 その日も僕は、ゲーム世界に潜った。

 

 見るとオリアーヌさんがフォークとナイフで何か食べていた。四角い肉のようだが。

 

「おはようございます、オリアーヌさん。何を食べてるんですか?」

 僕は聞いた。

「ああ、テリーヌだよ」

 そう言うオリアーヌさん。

「テリーヌですか。名前は聞いたことありますけど」

 僕は言った。

 

「まあ厳密には、パテ・ド・カンパーニュとか言うけどね。このゲームではフランス料理も食べ放題なんだよ」

 そういうオリアーヌさん。

「そうなんですか。そりゃいいな」

 僕は言った。

 

 僕はフランス料理のカウンターに行ってみた。見た事も聞いたことも無い料理が並ぶ。

 

「わかんないな……」

 そんなことを言う僕。

 

「どしたの? カオリ」

 おねえちゃんが来た。

「あ、おねえちゃん。いや、フランス料理って難しいな、とか思ってさ」

 僕はそう言った。

「確かにそうだよね。じゃあイギリス料理にしたら? わかりやすいよ」

 そんなことを言うおねえちゃん。確かにわかりやすいだろうけど、それは何か負けた気がする。

 

「どうせならアメリカ料理にしたらええねん」

 そんなことを言うカトリーナ。

「わかりやすさはアップしそうだね。どんな感じ?」

 僕は聞いた。

「ハンバーガーとかステーキとか、ターキーとかマッケンチーズとかフライドポテトとかシカゴピザとかあるんやで」

 そんなことを言うカトリーナ。聞いてるだけで太りそうだ。

 

「まあ食べたいものを食べれば良いんですよ。絶対に太らないし、体にも害はないですしね」

 そういうレナータ。

「んー、まあそりゃそうだけどね……。でもさ、それならいくらでも食べ続けられるってこと?」

 僕は聞いた。

「そうですよ? 三日三晩ステーキを食べ続けた女の子とか居ましたね」

 そう言うレナータ。それは女の子としてどうなんだろう……。

 

「んー、悩むな。オリアーヌ、僕は何を食べれば良いかな?」

 投げた僕。

「いや好きなものを食べなよ。食べてる感を味わいたいならステーキで良いんじゃ?」

 そういうオリアーヌ。

「まあそうだね。よし! ステーキとフライドポテト食べよっと!」

 僕はそんな感じにすることにした。

 

「攻めるねカオリ。私はどうしようかな。せっかくだし、私もそうしようか」

 そんなことを言うおねえちゃん。

「んじゃ私は北京ダックにしよっと」

 そうするカトリーナ。

「じゃあ私は鯖サンドにします!」

 何故かトルコ料理にしたレナータ。


「どうでも良いけど、カロリー高そうやな」

 そういうカトリーナ。

「確かに……。あんまり健康には良くなさそうだね」

 僕はそう言った。まあ食べないと強くなれないんだけど。

 


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