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マジックガールズ・センテナリーフェスタ  作者: 秀一
第九章 地獄の階層 81階~90階 地獄の底に宝アリ
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第八十五話 宝物庫戦 VSレッドドラゴン


 宝物庫の中には、巨大な紅い龍が鎮座していた。

 ギロリ、とこちらを睨む。

 

「ど、ドラゴンですね。強そう……」

 驚くアメリーさん。

「まあでも王道ですよねドラゴン。何か終盤まできた感があるな」

 シビラはそう言った。

 

「もちろん強力な相手だけど、何とかなるはずだよ」

 メリッサはそう言った。

「ドラゴンと戦えるなんて、ゲームならではだね」

 僕はそう言った。

 

 戦闘が始まった。すぐさま、レナータさんが魔術を詠唱する。

「《赤魔法:天罰》!」

 バリバリ、と電撃が決まる。

「《超能力:精神破壊》!」

 メリッサも超能力を加えた。

 

 ドラゴンは炎のブレスを吐いた。味方全員が焼かれ、ダメージを受ける。

「うわ!」「きゃあ!」「うっ」

 かなりのダメージだ。これはまずい!?

「《白魔法:治癒の雨》!」

 すぐさま回復するアメリーさん。全員回復したようだ。

 

「あれが危険なんだよね。とにかく攻撃しまくって。それしかないから」

 そういうメリッサ。

「そうなのか。結構脳筋なゲームだなあ」

 そう言って突撃するシビラ。確かに。

 

 シビラ、ミレーヌ、僕が攻撃する。しかしドラゴンは巨大で、あまりダメージが入らない。逆に牙で噛み付かれ、ダメージを受けた。

「《白魔法:治癒Ⅱ》!」

 回復してくれるアメリーさん。しかしその回復も無限ではないだろう。

 

「落ち着いて。そんな大した相手じゃないよ」

 そういうメリッサ。

「《赤魔法:電撃》!」

 電撃を撃つレナータ。ダメージはわずかだ。

 

「《剣技:一刀両断『桜』》!」

 切り裂くミレーヌ。ダメージが入る。

「《槍技:龍破槍》!」

 突撃するシビラ。更にダメージが入った。

「うわああ!」

 僕も打撃を加える。少しずつダメージは入る。

 

 ゴオオオオオ、と炎のブレスを吐くドラゴン。また味方全員に大きなダメージが入る。

 

「《白魔法:治癒の雨Ⅱ》!」

 回復するアメリーさん。

「魔力は大丈夫?」

 メリッサが聞いた。

「あと少ししかないです……」

 そういうアメリーさん。まずい?

「《超能力:魔力送付》」

 メリッサが魔力を渡したようだ。

「まあ、ありがとうございます」

 アメリーさんは感謝した。

 

「大技で行くよ。《紫魔法:破滅の矢》!」

 レナータさんの合成魔術。より強力な必殺の魔術攻撃だ。ドラゴンのヒットポイントも半分を切った。

 

 ひたすらドラゴンを殴る三人。しかしダメージは少ない。鱗が硬いようだ。

 

 前足で切り裂くドラゴン。しかしシビラはそれをかわした。

 

「《赤魔法:超新星爆発》!」

 赤の最強魔術を放つレナータ。大ダメージが入った。

 

「よし! 《最後の切り札:無双の構え》!」

 僕はジョーカーを発動した。あらゆる攻撃を一定期間跳ね返す。

 ドラゴンは噛み付くが無効になり、ブレスも跳ね返した。

 

「やるねカオリ。《最後の切り札:零の太刀》!」

 ミレーヌもジョーカーを使う。敵のヒットポイントを何割かカットする。

「それならこれで止めだ! 《最後の切り札:魂の一撃》!」

 流星のようになり突撃するシビラ。ドラゴンを貫き、倒した。

 

 戦闘に勝利しました!

 全員レベル90に上がった!

 巨大な美しい宝箱を見つけた!

 

「ふう、何とかなりましたね」

 レナータさんがそう言った。

「やっぱりドラゴンは強いね。油断ならない相手だよ」

 メリッサはそう言った。

「さすがに終盤なのか、敵も容赦なくなってきたね」

 ミレーヌはそう言った。

 

 シビラが宝箱を開けた。中には3つのアイテムがある。

 一つは赤く輝く怪しげな短剣。★★魔剣『煉獄』と表示された。

 もう一つは薄く赤く輝く宝石。★★運命の指輪『カーネリアン』。

 そして白く輝く銃。★★魔剣『叡智』。

 

「とうとう見つけたね! このゲーム最重要のアイテム、★★魔剣『煉獄』だよ。グレースさんの装備だね。それから★★運命の指輪『カーネリアン』はアメリーさんの。★★魔剣『叡智』はもちろんガリーナのだね」

 メリッサが言った。

「そうなんだ。しかしよく覚えてるね、メリッサ」

 僕は言った。

「まあね。《超能力:鑑定》でも使えばわかるけどね」

 そういうメリッサ。

 

「それにしても、ドラゴンを倒して最重要アイテムを拾うとは、縁起がいいですね」

 レナータさんは言った。

「確かにそうだな。もうラスボスとも戦えるんじゃないか?」

 シビラは聞いた。

「確かに、その権利は得たね。ただ、できるだけ力は蓄えておくべきだよ。もう少し魔剣と運命の指輪を揃えたいね。できれば全部」

 メリッサはそう言った。

 


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