第八十二話 ボス戦 VS冷酷なる機械天使
僕達はいよいよ、79階へと足を踏み入れた。
そこに居たのは巨大な人型ロボット。美しい羽をなびかせ、こちらを睨む。
『――侵入者発見、排除します』
そう言って起動し、戦闘開始のようだ。
「よーし、食らえー!」
ガキューン! と銃を放つガリーナ。命中する。ミルヤの射撃は外れた。
ピピ、と音がして空を飛ぶ機械天使。こちらに襲い掛かる。
上空からダダダ、と銃を放ってきた。
「うっ」
僕はダメージを受けてしまう。素早く、予測しがたい攻撃だ。
「《白魔法:治癒Ⅲ》!」
すぐさま、アメリーさんが回復してくれる。
「ありがとう、アメリーさん」
僕は感謝した。
「いえいえ」
アメリーさんはそう言った。
敵は剣を構え、こちらに突撃してくる。僕は構えた。
切り裂き攻撃だ。弾こうとするが、失敗する。
「ぐう……!」
悔しがる僕。強引に反撃し、拳を食らわした。見事に決まり、のけぞる機械天使。
「《剣技:華麗なる一撃『撫子』》!」
ミレーヌの斬撃が決まる。完璧な一撃だ。
「よし! とりゃあ!」
シビラも槍で攻撃をかけるが、かわされ、上空へと舞い上がる。
「このお!」「降りてこーい!」
ガリーナとミルヤが射撃するが、当たらない。
「《白魔法:治癒Ⅱ》!」
アメリーさんが僕を回復してくれた。
シビラを射撃する機械天使。シビラは受けようとするが失敗し、ダメージを受けた。まだアメリーさんのクールタイムが終わっていない。
そのままシビラに突撃する機械天使。まずいか!?
「はああ!」
しかしシビラはその攻撃をひらりとかわし、自慢の魔剣で刺突攻撃を食らわした。凄まじいダメージが入る。
ガリーナとミルヤも射撃を食らわす。敵はミルヤへと突撃してくる。
「させない!」
僕が横槍を入れた。高速で接近する機械天使の顔面に飛び蹴りを入れた。吹っ飛ぶ機械天使。
「《第四の切り札:気の爆発》!」
僕は切り札を使った。自身のステータスが爆発的に伸びる。
「《第三の切り札:発勁》!」
ドーン! と僕の両手から気が放たれ、機械天使にぶち当たる。機械天使はそのまま機能停止し、消滅した。
戦闘に勝利しました!
全員レベル78に上がった!
怪しげな宝箱を発見しました!
「さて、何が出るかな」
僕は宝箱を開けた。
そこには赤い手甲。★★魔剣『原初』と表示された。
『おにいちゃんの魔剣だね。装備しちゃっていいよ』
そういうメリッサ。
「んじゃ、装備するね」
僕は装備した。両手がメタリックに赤く固められた。カッコいい。
※カオリは魔剣を装備しました。浸食率0% → 1% ※
『いつの世も人は愚かなものだな……』
謎の声が聞こえた。
「お、こんな演出もあるんだね」
僕は言った。
『ちゃんと12パターンあるよ』
そういうメリッサ。