第八十一話 魔剣の威力、懐かしの魔剣
僕達は城へと戻る。メンバーが揃ってきた。
「どうも、おにいちゃん」
メリッサがやってきた。
「やあメリッサ、元気?」
僕は聞いた。
「もちろんだよ」
メリッサは笑った。
「どうも、こんにちは」
アメリーさんが頭を下げた。
「どうも、アメリーさん。これで攻略メンバーは揃いましたね」
僕はそう言った。
「そうだな。んじゃ行こうか」
シビラはそう言った。
僕達は進む。77階へ。
登場したのは、メカ犬だ。こちらを睨む。
「よーし、いくよ!」「たあ!」
ガガガ、と銃を放つガリーナ、矢を放つミルヤ。しかし当たらない。敵が迫る。
「ふっ」
シビラが魔剣で敵を貫く。魔剣って言うか魔槍のような気もするけど。凄まじい破壊力で、あっという間にメカ犬は死んだ。
戦闘に勝利しました!
全員レベル74に上がった!
「強いですわね、魔剣」
驚くアメリーさん。
「確かに。いいなあ~」
そういうミルヤ。
「本当に強いな。これが無いとラスボスに勝てないのか」
シビラは言った。
『まあ、そうだね』
メリッサは言った。
78階へと進む。辺りは相変わらず赤い。
突然ゴゴゴ、と地面を突き破って、巨大な紅いミミズが現れた。
「でかいね……。とりゃあ!」
バキュン! と照準を合わせて撃つガリーナ。命中する。
「てえい!」
ミルヤの射撃も決まった。クリティカルが発生し、相当なダメージが出た。
接近する敵の牙。僕はタイミングを合わせ、弾き飛ばした。
敵はドドド、と潜っていく。
「どこから出てくるでしょう?」
警戒するアメリーさん。
「全員中央に集まって、全方位を警戒しようか」
シビラはそう言った。全員が集まり、周りを警戒する。
シビラの前から登場する敵。シビラが魔剣を構えた。
「てえい! 《槍技:龍破槍》!」
強力な突撃技が決まり、ミミズは倒れた。
戦闘に勝利しました!
全員レベル76に上がった!
「確かに強いな、魔剣。こりゃ欲しくなるわ」
そういうシビラ。
「いいなあ、シビラ。あ、そういえば僕はグラップラーだけど、あるの? 魔剣」
僕は聞いた。
『もちろんだよ。全ジョブあるよ』
そういうメリッサ。
怪しげな宝箱を発見しました!
「んじゃ開けますね」
ガリーナは開けた。
奇妙な灰色の歪んだ杖。★★魔剣『奇星』と表示された。
『私のだね。懐かしい気がするよ』
そういうメリッサ。
「んじゃワープさせるね」
僕は魔剣をメリッサのもとへワープさせた。
「これで三つか。意外と手に入るものだね」
ミレーヌはそう言った。
「良い感じだね! これなら楽に進めそう!」
そういうミルヤ。
『まあ実際強いしね魔剣。ただ、メイガスの魔剣がないとラスボスには絶対勝てないよ』
メリッサはそう言った。