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マジックガールズ・センテナリーフェスタ  作者: 秀一
第八章 機械の階層 71階~80階 進み過ぎた文明の黄昏
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第八十話 クイズゲーム


 その日も僕は、朝早くにゲーム内に入った。

 

 見ると、シビラが居た。コーヒーを飲んでいる。

 

「やあ、シビラ」

 僕はそう言った。

「ん、カオリか、おはよ」

 シビラはそう言った。

 

 僕もコーヒーを取ってくることにした。せっかくだし、キャラメルラテにでもしようかな。

 

「カオリは、元気?」

 そう聞くシビラ。

「ん? そりゃまあ。リアルの話?」

 僕は聞いた。

「うん。良いでしょ?」

 そういうシビラ。


「もちろん元気だよ。練習は大変だけどね。桃花は?」

 僕は聞いた。

「まあ、ウチも大変ではあるね。弟の受験とかあるしさ」

 そういう桃花。

「ふーん、そうか」

 僕は言った。

 

「カオリは、ていうか薫はさ、好きな相手とか、できたの?」

 そう聞く桃花。

「ん? まあね」

 僕はそう言った。

「え!? そうなんだ。だ、誰!?」

 食いつく桃花。

「秘密だよ」

 僕は言った。

 

「そうか。まあ、そうだよな……」

 そういう桃花。

「桃花は?」

 僕は聞いた。

「え!? ま、まあそりゃ、いないこともないけど」

 そういう桃花。

「そうか、そうだよね」

 僕はそう言った。

 

「やっほー、何の話してるの?」

 おねえちゃんがやってきた。

「いやいや、大した話じゃないよ」

 シビラはそう言った。

 

「薫くん、ちゃんと頑張ってる? サボってない?」

 そう聞くおねえちゃん。

「頑張ってるし、サボってないよ。ていうか、島に居ると楽でサボっちゃうけどね」

 僕はそう言った。

「あはは、そうだよね。そりゃそうだ」

 おねえちゃんはそう言った。

 

 しばらくすると、ミルヤちゃんもやってきた。ガリーナとカトリーナも一緒だ。

 

「どうも! 皆の衆、元気かな?」

 そんなことを言うミルヤちゃん。

「まあ、元気だよ」

 僕は言った。

 

「このままここでダベるのもちょっと暇だよね」

 ミレーヌはそう言った。

「んじゃゲーセンにでも行くか?」

 そういうシビラ。

「ゲーセン? 島の?」

 そう聞くガリーナ。

「いやいや。このゲーム内にゲーセンがあるんだよ。メリッサが教えてくれたんだけど」

 そういうシビラ。

「そうなんだ。ある意味頭おかしくなりそうだね」

 そういうガリーナ。

 

「あそこは中々楽しいね。メリッサとは格闘ゲームをやったんだけど」

 僕は言った。

「いいじゃん。行こう!」

 そういうミルヤ。

「まあええけどな。何でゲーム内でゲームしてるんやろうな」

 そういうカトリーナ。

 

 そんなわけで、ゲームセンターに行った。カフェからはすぐだ。

 

 ゲームセンターはかなり大きい。このゲームは最大で100人以上はプレイできるようになっているから、当然かもしれない。まあ今はもう人数制限がかかっていて、僕達がクリアするか全滅するかしないと次のプレイヤーは入れないけど。

 

「さて、何をする?」

 シビラは聞いた。

「何かこう、知的で文化的なゲームは無いもんかな」

 そう聞くカトリーナ。

「えー? そんなもんないでしょ」

 そういうミルヤ。

 

「確か、クイズゲームならあったと思うけど」

 そういう僕。

「良いね、私達全員で攻略しようよ」

 そういうガリーナ。

「それってかなりのズルなんじゃ……」

 そういうミレーヌ。まあ、バレなきゃ問題ないだろうけど。バレても別に問題はないかな……?

 

 そんなわけでクイズゲームにチャレンジした。

 

 ※第一問: priority の意味は?

 


「いきなり英語問題か~。わかるわけないじゃん!」

 匙を投げるガリーナ。

「無理だね。パスしようか」

 そういうミルヤ。

 

「うーん、僕もさっぱりだね」

 僕は言った。

「んじゃパスで!」

 パスするミルヤ。

 

 ※第一問: 2x + 3 = 7 の時xの値は?

 

「うぐ、今度は数学じゃん! えーと、えーと……」

 悩むミルヤ。

「冗談じゃないぞ。さすがにこれはお前でもわかるだろ」

 そういうシビラ。

「えーと、んー、2かな」

 そういうミルヤ。

 

 ※正解です!※

 

 ※第二問: 古代ローマにおいて、第二次ポエニ戦争で活躍し『ローマの盾』と言われた人物は?

 

「ええ……。そんなの知らないんだけど……」

 僕は言った。

「パスだ、パスしろ!」

 そういうシビラ。

「いや、もう使っちゃったし……」

 ガリーナはうなだれた。

 

 ※時間切れです!※

 

 ※第三問: このゲームのラスボスの名前は? ※

 

「んなもん知るか!!」

 バンバン! と台パンするシビラ。

「だ、駄目だよシビラさん。店員さんに怒られるよ」

 驚くミルヤ。

「良いんだよ! どうせ店員さんなんぞおらんだろ」

 そういうシビラ。まあそうだろうけど……。

 

 結局、ロクな点数は取れなかった。

 

「これじゃあ楽しめないじゃないか。もうちょっと楽しいゲームは無いのか?」

 そういうシビラ。

「もうゲームはやめて、真面目にゲームしようよ」

 そういうミルヤ。

「何か間違っているような気がするけど、正しいんやろうな」

 カトリーナはそう言った。

 



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