友情の証
活動報告書きました。
里奈と美奈江は、神社に来ていた。
お金を賽銭箱に入れて、鐘を鳴らす。
「……よし、これで大丈夫かな」
二人は、受験で合格できるように神社にお参りしに来たのだ。
「そういえば、私たちって志望してる大学って違うんだよね……」
「そういえばそうね」
「だから、美奈江ちゃんと離れちゃうと寂しいなー……」
「寂しいって……。別に、里奈も私も寮とかに入るわけじゃないし、休日には遊べるじゃない」
「わかってないなー。ほら、学校で会えて、一緒に授業するっていうのがいいんじゃん」
「た、確かに……」
美奈江は納得した。
「それに、だんだん会わなくなっちゃうかもしれないし……」
里奈は不安だったのだ。
大学に行ったら、美奈江と会う回数が減って、そのうち会わなくなってしまうのではないかと。
「……里奈、ちょっと私の家に来てくれない?」
「え?別にいいけど」
二人は、美奈江の家に向かった。
「はい、これは私からのプレゼント。私たちの友情の証。まあ、この前なんとなく作ったやつなんだけど……」
美奈江は、里奈に渡す。
里奈は、美奈江からそれを受け取る。
美奈江の手作りだと思われる、とても可愛らしいお守りだ。
「里奈と私は離れていても、ずっと仲良しよ。でも、もし私を忘れそうになったら、それを思い出して」
「美奈江ちゃん……!あ、そうだ!じゃあ私もお守り作って美奈江ちゃんにあげるよ!」
「本当?嬉しいわ、ありがとう、里奈」
里奈と美奈江は、とても嬉しそうだった。
お守りを喜んでもらえて、お守りをもらって。
この二人は、これからも仲のいい親友でいるだろう。




