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 次の日、俺は里奈先輩と美奈江先輩に呼ばれたので、里奈先輩の家に向かった。


「で、どうだった?」


 里奈先輩が聞いてきた。


「いい感じでしたよ。先輩たちも楽しそうでしたね」


「うん、楽しかった……って、え?いや、なんで知ってんの?」


「美咲が俺のことを待ってる時に、里奈先輩と美奈江先輩が隠れながらこっちを見てたって言ってたので……デート中、バレないように二人で先輩たちのこと見てました」


「バレてたのね……全然気がつかなかったわ……」


 美奈江先輩は言う。


「でも、お昼食べた後少ししたら帰ったから安心して。その後は見てないから」


「まあ、その後は普通に美咲の行きたい店に行っただけですけど」


「嘘つかなくていいんだよー?何かしたんじゃないのー?」


「してません!」


 俺は言う。

 昨日は美咲の行きたい店に連れてっただけだ。

 いやらしいことなんてしていない。


「そういえば、なんで途中で帰ったんですか?」


「ん?飽きたからだけど」


「帰った後、里奈の家でずっとゲームしてたわ。気がついたら朝になってて……」


「そうそう、美奈江ちゃん寝ちゃって私の足に抱きついてきて離さないから、私もその場で寝ちゃったんだよねー」


「え⁉︎私そんなことしてたの⁉︎」


 美奈江先輩は驚く。

 というか、その場で寝たということは、この二人は風呂に入ってないのか。


「先輩、起きて風呂に入りましたか……?」


「入ってないけど?」


 美奈江先輩が答える。


「あの……今は十時ですよ?起きて入る時間くらいあったはずなんじゃ……」


「だって、風峰くんが鳴らしたインターホンで起きたからお風呂入る時間なんてなかったんだよー」


 里奈先輩は言う。

 二人は今はパーカーを着ているが、よく見たら下に着ている服が昨日着ていた服だった。


「俺、しばらくその辺でウロウロしてるので、そのうちに風呂に入ってください」


 そう言って、俺は立ち上がる。


「えー?私たちは慣れてるから一日くらいお風呂入らなくても……」


「そうよ!私たちは大丈夫よ!」


「入ってください!」


 俺は大声でそう言い、ドアを閉めた。

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