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冬の花弁

作者: 黒宮杳騏

雲ひとつない冬の空

肉厚な花弁は冷たく

落ちる時を待つばかり


潔く最後を迎える

儚くも美しい姿に

私もああなりたいと思う


絡みついた他人の糸が

解けずに呼吸を許さない

どうしてもっと楽に生きられないんだろう

不器用に時間だけが過ぎていく


霜降りて浮く冬の土

溶け出した足許は頼りなく

音を立てて沈んでく


泥となり最後を迎える

哀しくも切ない姿に

私は自身の靴を見つめ


首を絞める他人の意図が

分からずに溜息こぼれそう

どうしてもっと楽に生きられないんだろう

不器用に時間だけが過ぎていく


どうか誰か

私の凍てついた心を

ほんの少しでいい

そっと温めて欲しい


絡みついた他人の糸が

解けずに呼吸を許さない

どうしてもっと楽に生きられないんだろう

不器用に時間だけが過ぎていく

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