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うろな駅係員の先の見えない日常  作者: おじぃ
咲月と鯨の恋愛編
80/120

合格発表からその先へ

 入社試験から一週間。合否発表の日を迎えた。今朝は内定する夢としない夢を何度も交互に見た。相変わらず受かる気はしないし、就職活動で一社目に内定を貰えるなんて滅多にない話。


 午前の授業はとても頭に入らず、やがて合否発表の午後が来た。就職希望のクラスメイトが何名か呼び出され、ガッツポーズをする者やそうでもなく冷静に内定を受け入れた者、そして消沈する者も。今のところ、中小企業やブラックと噂される企業以外から内定を貰えた者はいない。僕が受験したうろな支社は特にブラックという噂はなく、不安を煽った。


 そして、僕の名前が呼ばれ、職員室へ赴いた。




「不合格です。学科試験がダメでした」




 あっさりだった。夢は、あっさり砕け散った。予想はしていたけれど、夢って、叶わないものだ。こうもあっさり砕け散ってしまうと、もはや途方に暮れるほかない。


 どうしよう、これから僕は、どうやって生きてゆこう……。


 いや、待てよ、とりあえず他社に入って、一か八かの中途採用に賭けてみようか。


 一週間後、僕は未だ茫然自失のまま機械的に履歴書を書いて、うろな地下鉄を受験した。学科試験は驚くほど簡単だったけれど、僕の性格は社風に合わないということで断られた。


 もう後がない僕は仕方なく鉄道関係の専門学校に入学することになったが、それからは大きな苦難と、鉄道に関しての見方が変わる出来事が待ち受けていた。



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