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うろな駅係員の先の見えない日常  作者: おじぃ
咲月と鯨の恋愛編
60/120

いけないこと

 三歩後ろを走る鯨の様子を気にしつつ水族館の前を通過すると間もなく江ノ島に架かる橋へ入る。水族館の1500メートル前では既に折り返してきたトップ集団と擦れ違い、橋に入る頃にはスタートから暫く一緒に走っていた後方集団と擦れ違った。私の体力はまだ持つけど、蒸し暑い中で鯨は倒れてしまわないだろうか。


 今日、顧問は成績表作成に関する職員会議で部活には顔を出さない筈。


「鯨、一旦休憩してスポーツドリンク飲もう」


「えっ?」


 本当は江ノ島に着いたら休憩しないですぐに折り返さなければならない。けれど無茶をしたら鯨の身が危険だ。私はジャージのポケットに忍ばせていた150円を取り出し、折り返し地点付近の自販機でスポーツドリンクを購入した。


「わっ!?」


「へへへー、冷たくて気持ちいいでしょー。ほら、飲みな。飲みきれなかったら私にちょうだい」


 ジョグで息を荒げたゾンビのような鯨に不意討ちのペットボトルアタック。こういう子ってちょっとからかいたくなっちゃう。


「あ、はい、すみません、ありがとうございます」


「どうぞー。でもバレたら怒られちゃうからみんなには内緒ね」


「はい。いただきます」


 少し陽が傾いてきた江ノ島の空の下、いけないことをしているドキドキが何故か景色とリンクした。

 ご覧いただき誠にありがとうございます!


 短いお話をちまちまお送りしているため更新頻度が上がっております。


 休日は観光客の多い江ノ島ですが、早朝や平日は地元住民のジョギングコースとして親しまれております(^^)

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