大人の為の子供相談室 子供の日
そろそろ前書きはいらないかな。
ようやく慣れてはきたような気がします。
タケジー:はい、というワケで今月も始まりました『大人の為の子供相談室』ですが、本日もバリバリ元気良く皆さんの難題に立ち向かっていこうと考えています(どんどんどんどんパフパフー)
ミカリン:張り切ってるねー、タケちゃんは。
タケジー:そりゃ張り切りますよ。この相談室も四回目、いつまでもダラダラとはやっていられません!(おぉー)
ミカリン:うんうん、仕事に打ち込むのは大変結構だね。でもさー、彼女と喧嘩したからって仕事に逃げるのはみっともないと思うんだ(ざわ……ざわざわ……)
タケジー:ち、違いますよっ。確かにちょっと口論にはなりましたけど、べべ別に引きずってません!(えー)
ミカリン:まぁまぁ音響さん、彼は今傷付いているんです。そっとしといてやりましょーよ。
タケジー:ニヤニヤしながらそんなこと言われても嬉しくありません。そんなことよりホラ、今回は初めてリクエストにお応えするんじゃありませんでしたっけ?
ミカリン:はいはい(ぷぷっ)それじゃあ読みますよー。初めてのお葉書は埼玉県にお住まいの『ささがみたけるくん35歳』さんからいただきました。えーと「こどもには『こどものひ』があるのに、どうしておとなには『おとなのひ』がないんですか? しゃかいけいけんのないボクにもわかるようにおしえてください」だってさ。
タケジー:…………。
ミカリン:どうしたのかな、タケちゃん?
タケジー:色々と気になるところはあったんですが、とりあえずどうしてそんな読み方をしたんですか?
ミカリン:え、この方が相談室っぽいかなーと思って。
タケジー:いや、子供からのお葉書じゃないんだし、その演出はおかしいんじゃ……。
ミカリン:あ、ちなみにたけるくんはプロのニートです。
タケジー:そこは敢えて触れなかったんだからやめてあげてっ。というかプロのニートって何!?
ミカリン:あー、プロニートっていうのは年金とか生活保護とかを駆使して断じて働かないことをステータスにしている人達のことで――
タケジー:いや、説明はいいからっ。
ミカリン:そっちが聞いたんじゃないのよー(ぶーぶー)
タケジー:とにかく、そのプロニートのたけるくんは、どうして子供の日があって大人の日がないことが不満なんでしょうかね?
ミカリン:毎日休みなのにねー(ぷーくすくす)
タケジー:退屈じゃないんでしょうかねー?
ミカリン:いやそれがね、楽しい時間ってのは過ぎるのが早いって言うけど、趣味に没頭してると一日なんて短いもんなのよ。桜が咲いたと思ったら夏が過ぎていた、なんてことはザラね。
タケジー:随分詳しいですけど、ミカリンってニートだったんですす?
ミカリン:格調高く家事手伝いと言いなさい(`・ω・´)シャキーン
タケジー:いや、家事手伝いは格調高くないでしょ。
ミカリン:え、いやいや、世間的には家事手伝い>自宅警備員>ニートでしょ?
タケジー:どれも一緒です。
ミカリン:ぐぬぬ……(m9(^d^)プギャー)
タケジー:まぁ今はニートじゃないですし、良いじゃないですか。
ミカリン:慰められたら余計に虚しいわっ。というか音響うるさい!(´・ω・`) ショボーン
タケジー:というか今回も脱線しまくってますね。ミカリンはどうですか? 子供の日に対する大人の日という発想は。
ミカリン:アリでもいいんじゃないの? というかニートにとっては祝日なんて有っても無くても一緒だけど。
タケジー:どうしてニート目線なんですか。ただまぁ、大人っていう括りはちょっと大雑把ですよね。敬老の日なんかも少し被りますし。
ミカリン:あー、そういやあったね、年寄りの日。むしろ祝われると屈辱的な日という気もするけど。
タケジー:そこは素直に受けておきましょうよ。あとは勤労感謝の日とか。
ミカリン:その日に働いてると、自分はドМだなーって思わない?
タケジー:思いませんよっ。それから祭日にはなっていませんけど、母の日とか父の日っていうのも特定の層を祝福する日として知られていますよね。
ミカリン:ふむ……。
タケジー:どうしましたミカリン? 急に考え込むフリなんかして。
ミカリン:フリじゃないよっ。こう見えて頭には脳ミソが詰まってるよ!
タケジー:いや、さすがにそこまで疑ってはいませんが。それで、何か疑問でもあるんですか?
ミカリン:ちょっと思ったんだけどさ、子供の日っていらなくね?
タケジー:どうしてですか。いいじゃないですか、子供の日。お菓子とか貰ったりしませんでしたか?
ミカリン:いや、そういうイベント行ったことないけど……。
タケジー:そ、そうですか。
ミカリン:そんな同情するみたいな目で見るなっ。悪かったよ。子供の時から社交性の低い子供で悪ぅございました! とかそういう話じゃなくて、大人の日ってのがいらないのはわかるのよ。大人ってだけで祝福されるのも変な話だしね。
タケジー:はぁ。
ミカリン:過去に実績のある年寄り、現在社会に貢献している労働者、次世代を育てている父母、そういった者が感謝や祝福をされるのは理解できるのよ。
タケジー:いつになくまともなご意見に感心しました。
ミカリン:素直に喜べない誉め方だが、まぁいい。しかし子供はどうなんだ。彼らは養われるだけでしかないじゃないか。どうして祝福してやらねばならんのだ!
タケジー:いや、子供なんだから祝福されて当然なのでは?
ミカリン:…………(しーん)
タケジー:…………(ざわ……ざわざわ……)
ミカリン:……マジで?
タケジー:マジです。子供が祝福されるのは当然です。
ミカリン:え、だってあいつら騒いで食べるだけの生き物だよ?
タケジー:それが子供の仕事です。
ミカリン:し、知らんかった。子供ってそんなチートな生き物だったのか。え、じゃあ待て。私は、私が子供の頃も祝福されていたとでもいうのか?
タケジー:えと、まぁ多分。
ミカリン:何ということだ。そうと知っていたらあんなことやこんなことまで自由自在だったというのに。くっ、ぬかったわ!
タケジー:気付かなくて良かったですね、ホント。
ミカリン:でもそうなるとさ、別にニートの日があってもいいんじゃない?
タケジー:いや大人の日はともかく、ニートの日はいらないんじゃないですか?
ミカリン:だって不公平だよ。ニートと子供の違いなんて年齢だけだよ。ニートだって祝福されたいに違いないよっ。
タケジー:うーん……それじゃあ祝福したらいいんじゃないですか。ニートの日にはケーキでも買ってきて、ロウソクとか立てて、クラッカー鳴らして『ニート頑張ったねー』とか言いましょうか。
ミカリン:やめてっ。いたたまれなくなるからやめて!
タケジー:お母さんから履歴書をプレゼントされます。
ミカリン:酷いよ。イジメだよっ。
タケジー:欲しいですか? 大人の日は。
ミカリン:いりません……(しくしく)
タケジー:そうでしょうそうでしょう。
ミカリン:あー……子供ってのは奇跡の産物だけど、子供が大人になるのは奇跡でも何でもないもんね。無理もないか。ふふふ……。
タケジー:えっと、ミカリンが何かを悟ったようなので、今回はここまで。
ミカリン:子供に戻りてーなー……。