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赤い線  作者: みくた。
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1.弱虫と弱肉強食と



いくら足掻いても弱虫なんて、喰われる運命。



あたしはその運命に逆らわずに、弱虫で生きてくんだ。



もう、泣かない、笑わない。



感情は全部捨てたつもりでいた。




暗い、暗い、闇に堕ちてゆく夢。


あたしはそんな夢を何度も見た。


堕ちゆく方向に眩い光、


でも、届かなくて。


あたしはそのまま堕ちる、落ちる。


手を伸ばしても、救われない。



「……ん、凜、起きなさい」


「……」


朝。最悪…。


朝なんか来るんだったら、あの暗闇に閉じ込められていた方がよかった、と偶に思う。


起こされて、強制的に学校に行かされて。


疲れる。もう、イヤ…、。




朝は調子が悪い。


それは身体的に、ではなく精神的に。


辛くて耐えられない時は、自分を傷つける。



それでも、辛くて…


自分を傷つけた事で、精神負担が減ると思いきや、傷つけたという事実がまた精神負担を増やす。罪悪感。


辛さに押し潰されそうになった。


もう、何もかも、どうなったって構わないと思う。


みんな、死んでしまえと思う。


小さい頃はどんな時でも絶対「死ね」とは思わなかった。


それも小さい頃…。


今は小さな事で死ね、と簡単に出そうになる。


相手を傷つけたくなった時、自分を傷つける。



「なんであいつのせいであたしが傷つかなきゃいけないの?」と怒る。


崩壊、異常、崩壊……。



あたしの自傷はいつのまにかクラス内の噂になり、あたしは一部の女子からいじめと取れるような行為を受け、登校拒否をした。



悪いのは、あたし。


元はどうせ、あたしなんでしょ?




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