表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小さな花の物語  作者: 燈華


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/17

念には念を入れての花

今日、あいつに告白する。

無謀なんかじゃない。

たぶん、あいつもあたしのことが好きだ。

自惚れではない。たぶん。


あたしといる時のちょっとした仕草や笑い方、何より瞳の奥に見え隠れしている熱がそれを伝えている。

だからきっと自惚れじゃない。


だけど念には念を入れてあいつの親友にいろいろリサーチした。

あいつの親友はいろいろ教えてくれた。

その時に含み笑いをしていたのが印象に残っている。

あたしの親友も同じような笑みを浮かべていることがある。

何なんだろう?


そんなことを思い出しながら待ち合わせ場所に向かう。

呼び出すつもりだったのだけど呼び出されたのだ。

何か大事な用があるとか何とか。

その用が何かはわからないけどその話の後に告白するつもりだ。


待ち合わせ場所に着くとあいつはもう着ていた。

緊張した顔で手には、花束?


「お待たせ。話って何?」

「お前が好きだ。付き合ってください」


頭を下げて差し出してきたのはまさかのグラジオラスの花束だ。

あたしの一番好きな花。


彼には話したことはなかった。

知っているのはーー思い浮かんだのは友人のにやにや笑いだ。

彼女が話したのだろう。


普通のグラジオラスは夏から秋にかけて咲くものだけど今は時期が違う。

早咲きのグラジオラスがあることは知っているけどそれでもまだ早い。


どれだけ探すのが大変だったのだろう?


そう思うと同時に手を伸ばしていた。


「うん。私も好き」

「本当か? やったー!」


受け取った花束に頬を寄せて訊く。


「この花、どうしたの?」

「お前の友人からお前の一番好きな花だって聞いて。告白する時に渡そうと思ってたんだ。いっそのこと自分で育てた奴を贈ろうって育てた。だけど俺、花のことなんてよくわからなくて変な時期に球根を植えちゃったみたいで今の時期になっちゃったんだ」


照れくさそうに笑う彼は抜群に可愛くて胸がきゅんってなった。


「ありがとう! すごく嬉しい。大好き!」


真っ赤になった彼にやっぱりまたきゅんってなった。

あたしの彼氏は最高に可愛い。


読んでいただき、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ