表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小さな花の物語  作者: 燈華


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/70

同情の花

付き合っていたはずの恋人が別の相手と結婚するそうだ。

どうやら二股をかけられていて本命は向こうだったらしい。

私のことも堂々と彼女だと公言していたのに。


お陰で二股されたあげく捨てられたというレッテルを貼られた。

腹立たしい。


周囲の視線が不愉快だ。

同情なんてされたくない。

可哀想な枠の中に嵌められたくはないのだ。


一度その枠に嵌められてしまえば、ずっと可哀想な人というフィルターを通して見られることになる。

そんなこと御免だ。


あんな男、別れられてよかったのだ。

この先奥さんは苦労するだろう。

二股をかけるような男は同じようなことを繰り返す。

ずっと不倫に悩まされることだろう。

ご愁傷様。


ふと思い出して視線を巡らせた。

目的のものはすぐに見つかった。


壁に飾ってあるアルメリアのドライフラワー。

彼からもらった花束をドライフラワーにしたもの。


もういらないね。

壁から外してゴミ箱に捨てた。


涙が一雫(ひとしずく)だけ流れた。

きっと、残っていた情の、最後の一雫だろう。


読んでいただき、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ