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小さな花の物語  作者: 燈華


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孤独の花

うまく人と付き合えない。

それは昔からだ。


他の人はどうしてうまくできているのかわからず、羨ましい。

私だってもっと人と関わりたい。


そう願ってもやっぱり空回りしてしまいうまくいかない。

傷ついて泣きたくなってくる。

それでも手を伸ばしたくて仕方ない。


そんな私に彼が静かに告げた。


「孤独を知っている人は優しい」

「え?」

「孤独を知っている人は人の心に寄り添える人だと思うよ」

「そう、かな?」

「そうだよ。寂しいということがどれほど心を削るかを知っているんだから」


それは、うん、知っている。


私はずっと孤独だった。

ずっと人の輪を遠くから見ているだけだった。

私には決して入れない輪を。

そんな自分に惨めささえ覚えた。


「だから君は大丈夫。君の優しさを必要としてくれる人はいるよ」 

そうだろうか?

視線を逸らして考える。


ふとピンクの花が目に入る。

ふっくらとした中に黒いぽちぼちが見える。

じゃのめエリカの小さな鉢植え。

英名はヒース。もともと荒れ地の植物だったらしい。


それを教えてくれたのも彼だった。


荒れ地の中でも強く生きている植物。

その話を聞いて花に共感した。

花に共感だなんて変かもしれないけど。


まさに荒れ地の中を生きてきた気がしていたから。

彼に会うまでは。

残念ながらそこまで強くはなかったけど。


それでも精一杯生きてきたのだ。

彼に視線を戻した。


「貴方は?」

「僕はそんな君を支えるよ」


迷いなく言ってくれる。

彼がいれば私はもう孤独ではない。


読んでいただき、ありがとうございました。

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