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小さな花の物語  作者: 燈華


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永遠の美しさの花

永遠なんていうものは何もない。

ましてや永遠の美しさなど有り得ないだろう。


だけど人の美を求める心は際限がない。

そのためにはどんなことでもしたりする。


少しでも美しくなろうと、それだけが大事だと言わんばかりに。

真剣で、だからこそ周りが見えていなくて。

自分がどんな状態かもわかっていなくて。

ただがむしゃらに、一生懸命に理想を追いかける。


そんなふうに美に憧れていた時代が私にもありました。


必死に美を保とうとして自分を追い込み、知らず知らず疲れ果てていた。

そんな私を心配して止めてくれた彼がいたからこそ今の私がある。


今の私は美に固執していない。

手入れも化粧もその他いろいろ、無理をしない程度に頑張っているくらいだ。


それでも昔より綺麗になったよ、なんて言われてたりする。

わからないものだ。

張り詰めていないからだろうか?

心の余裕があるから。


今を永遠に残すならそれこそ写真で足りると思う。

それよりももっと大切なことがあると気づけた私は幸いだ。


いつだって大切なものはこの手の中にある。

例えばーー。


「ただいま」

「おかえり」

「はい、お土産」


ばさっと渡されたのは八重のストックの花束だ。

別にお洒落に包装されているわけではない。


でもこういう何気ない贈り物をくれる相手がいること。

それは幸せなことだ。


贈り物をくれることが大切なのではない。

私のことを考えて、私が喜ぶと思って行動してくれる人がいること。

心を配ってくれる人と巡り合えたことが幸運なのだ。


「ありがとう」


私は花に頬寄せて微笑む。

彼は嬉しそうに微笑(わら)ってくれた。


ああ、本当に幸せだ。


読んでいただき、ありがとうございました。

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