信じあう心の花
彼とは遠距離恋愛だ。
遠距離なんて不安にならないの? とはよく訊かれることだ。
「信じあう心があれば大丈夫よ」
そう言えば、みんな最初はそう言っても、やっぱり別れることが多いよ、ともよく言われることだ。
実際そういう話はよく聞く。
だから心配して言ってくれているのはわかっていた。
でも、あまりに言われるのはまるで呪いのようで。
正直聞きたくないというのが本音だ。
忙しさにかまけて連絡も間遠になり、会うこともなくなり、いつしかいないのが当たり前になりーーそうなれば確かにこの関係は終わるだろう。
終わらせないようにするには行動し続けるしかない。
それも片方だけでは駄目だ。
双方でなければならない。
今のところ私も彼もそれを忘れていない。
お互いに忙しい時期は会えないけれど、連絡だけは途絶えさせていない。
日常のささいなことも話題に出して話している。
それは会える距離に住んでいた頃と何も変わらない。
お互いを大切にしているからこそ変わらないのだ。
今週末は久しぶりに会えることになっている。
どんな話をしようかな、と思いながら日記を書いていたペンを置く。
お守り代わりのブルースターの押し花の栞を日記に挟む。
ーーどうかこの恋が守られますように。
願いを込めて日記を閉じた。
読んでいただき、ありがとうございました。




