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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

メスガキ

作者: 甘い

「めす」と言う単語には同音異義語がある

召す

meth

mess

この作品にはこれらに「めす」が含まれています

ガシャン!!

フェンスを超えた。

9ヶ月ぶりだろうか


あれ、私の教室はどこだ?

ああ、今日はクラス替えの日か。

クラスは5年3組か。

斜陽が顔を照らす頃一人の少女が教室にポツンと取り残された。

いや、私を含めて二人か。

机は綺麗に並べられ、先生の香水の匂いだろうか。花のような匂いが鼻につく

「なんでまだここにいるの?」

[マリアちゃんが心配だから]

「なんで私に憑きまとうの!」

[だから、心配して!]

「いいから離れてよ!辛いんだよ!私はもう罪人なんだよ!科からは離れられないんだ!」

[何を言って?]

「もう昔の私もお前もいない!消えろ!消えろよ!!」

[それでも!]

「お前はただの幻影だ!そんなこと言うはずない」

体が先に動いた。私は彼女を抱きしめた。ついに。


何も感じなかった。



[一緒に来て。逃げ出そうよ!]

これが現状かけれる唯一の言葉だろう。


彼女は走った。どこかへ行った。太陽を近くで見れる場所、そして太陽から離れる場所。


ガシャン!

フェンスを超えた


今の彼女は混乱してる。幻覚も幻影も幻聴も全て存在しない。そこから目を醒めるためにすることは一つだろう。

「バイバイ、私の唯一の親友」

何を言っているのだろうか?バイバイではなく今行くよとか、今向かうよとかって言うべきだろう。彼女の国語のテストは常に100点だったと思う。


グシャ!!

鈍い音と叫び声が聞こえてきた。

それと同時に私によく似た、私じゃない何かが昇天して行った。

さあ、彼女を迎えに行くか!


ガシャン!

フェンスを超えた。

これからは孤独を味あわずにすみそうだ!


4月初旬、ある小学校で屋上からの自殺があり、この学校では昨年7月にもこれと同様の事件があり、学校側は屋上への立ち入りの見直しといじめなどに対する対策の見直しを行うと発表しました。また、飛び込みを行なった生徒の腎臓からは違法薬物である覚醒剤が検出され、警察が取り調べを行なっている最中とのことです。

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