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靄のかかる無垢のような自分自身との約束を壊してしまいたくなったけれど、してはいけないと両の手に微かにある体温が否定していた。
怖いことを乗り越えられる方法を探しているのに何度振り返っても暗闇が敷き詰められている。でも光は微かだけれどある。それがうれしくて、歩みを前へと進めていく。
目の奥が痛くなって眦から零れる。唇の震えが止まらず水を引き摺る音がする。最初はわからなかったけれど、泣いている音だと気付いたのは直ぐだった。
止めなきゃ。止めないといけないのに。
手を伸ばした。
そこでいつも、夢から覚める。




