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ただこの一撃に全てを託して  作者: ピーナツ大魔王
2/2

めでたしで終わるわけない。

こんな結末は認めない。


「おい!大丈夫か!!」

「早く!回復魔法を!」

「どうして!?治りません!?」

「ポーション、エリクサー、身代わりの護符、なんにも効いてない!?なんで!?」



「はぁ、使っちゃったかぁ」

「くぅぅ、我がまだ強ければ…あいつは…」


「ねぇ!?何を知ってるの!?あいつは何を使ったの!?」


魔王が倒されたことによって世界『は』平和になりました。

魔王が作っていた曇天も無くなり空は青を取り戻しました。

魔王が歪めてた空間も元通りに。


だけどあの人は帰ってきません。

身勝手なあの人はもういません。

勇者パーティを繋いでくれたあのアホはもういないのです。


でもそんなことは認めたくないのです。


前みたいにひょっこり戻ってくることを期待して、

けど、目の前にある現実が。


前みたいにおはようと起きてくることを期待して、

けど、そんな声も聞けなくて。


期待して、また諦めて、

あのバカの部屋に1枚の手紙を見つけました。


手紙には『ごめん、けど俺はこのためにある。ゆるせ』

そう簡潔に綴られた手紙。


アイツらしい。

けど、こんなの……こんなのあんまりだよ……







『魔王討伐ありがとうございます』

『力もだいぶ回復して来ました』

『お礼になるかは分かりませんが、蘇生を行います』

『これからは魔王討伐という使命を忘れて、この世界を楽しんでください』


はいハッピーエンド

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