転生して
転生して10年が経過した。俺の名前はシャルとなった。俺はどうやら伯爵の次男として生まれたようだ。普段は母と過ごしているが、今日はステータス確認のため一緒には行動していない。
家族構成については
父:アーノルド(30)
母:ノエル(24)
兄:ユーノ(12)
俺:シャル(10)
妹:セシリア(8)
と、なっている。
父の見た目は、赤髪の赤眼と言うわかりやすい見た目で。
母の見た目は、金髪の青眼と言う綺麗な見た目だ。
兄の見た目は、父譲りの赤眼の赤眼だ。
俺の見た目は、髪が母の金髪、目が両方の色の合わせた紫。
妹の見た目は、母親譲りの金髪に少しだけ赤が入っている髪と、眼が青眼だ。
5年もあれば言葉や文字だって覚えられる。だけどそれ以外ではないもない。そりゃそうだよね、赤ちゃんの時からトラブルなんて巻き込まれるはずがない。ステータスも一応見れるが、すごく強いって訳でもないし、それに【変化】をステータスに使ってステータスを誤魔化したりしてみたけどあまり意味はなかった。
「ステータスオープン」
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名前:シャル・フォーリナー(♂)
状態:元気
魔力:∞
スキル:【鑑定】【鑑定妨害】【腕力超強化】【アイテムボックス】【輪廻転生】【変化】【気配感知】
称号:【転生者】【創造神の加護】
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このようにこの世界にはHPという概念はない。多分どんだけ鍛えても魔力無双しかできないだろう。ん?えっっ!待って!いつの間にか魔力が∞ってなっているんだけど…どう言う事だ!?多分称号の【創造神の加護】のせいだろう。はぁ…産まれたばかりの時から魔力トレーニングをしていたのが無駄になってしまった……
まぁ、気を取り直して多分この世界には勇者が召喚されるはず…俺は転生者又は転移者の戦いをやってみたいと、夢を見てきたんだ。多分来るでしょ、俺の勘がそう言っている。
「はぁ、転移者と戦って俺TUEEEEしたいなぁ…」
そんなことを考えていると、妹のセシリアが部屋の前にやってきたらしい。しかしセシリアが来るとは、なんの用事だろうか?
コンコン
「しつれいします、おにいさま。そろそろ剣術の授業になりますよ?」
そう。今俺は貴族の嗜みで剣術の授業と魔法の基礎を授業で教わっている。剣術は【腕力超強化】があるので打ち合いとかでは、ほとんど負けることは無いだろう。
「わかったよセシリア、一緒に行こうか。セシリアは魔術の授業と音楽の授業だっけ?」
「そうです。私はおにいさまに、近ずきたいのです」
「ん?僕に?それともユーノ兄様に?」
「それはもちろんシャルおにいさまに近ずきたいのです。シャルおにいさまは、魔力の量がすごいくらいありますよね?」
フォーリナー家はどうやら子供が特殊になりやすいのかもしれない。ユーノ兄様だって多分何かしら持ってはいるのだろう。念の為セシリアも見ておくか。
【鑑定】
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名前:セシリア・フォーリナー
状態:元気
魔力:50/50
スキル:【礼儀作法】【千里眼】
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セシリアの能力は【千里眼】なのか。多分その名の通り千里先も見れるのだろう。仮想だが、魔力を常に消費するタイプだと思う。
「シャルおにいさま?なにか考え事ですか?」
「あっ!ご、ごめんね。セシリアに着いて考えていたんだよ」
「わたしのこと?どんなことを考えていたの?」
「それはね、セシリアはいつまで経っても可愛いなと思っていたんだよ」
「もう!シャルおにいさまはいつも私に可愛いって言ってくれますね。将来はシャルおにいさまと結婚しましょうか?」
「そうだね。それなら可愛いセシリアをお嫁に出さなくてもいいのかもしれないね」
セシリアとそんな話をしているとどうやら先生の元にまで来ていたようだ。
「セシリア、どうやらここまでのようだね。セシリアも授業を頑張るんだよ」
「分かりました。では、また後ほどお会いしましょうシャルおにいさま」
あぁ、やっぱりセシリアは可愛いなぁ。さ!気を取り直して授業を受けよう。