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疑似百合をしたい転生者  作者: しらす
1/6

間違われる

マイペース投稿になります。

「ふぅ……遂に!遂に貯金残高が6億円になった!これだけあれば老後まで働かずに暮らせるだろう。いやぁ宝くじで5億当たったのがデカかったなぁ」


佐久原幸樹(さくはらゆうき)は、若いうちに何としてでも億万長者になって働かずに過ごすと言う夢のような生活を子供の頃から夢見ていた。そしてついに夢を実現できた俺は、悠々自適に暮らしていくはずだった。


通帳を手にして喜んでいた俺はいつの間にか真っ白な空間にいる。手に持っていた通帳も消えていた。当たりを見回してみてもどこまでも白い。俺が戸惑っているとどこかしらから、女性とも男性とも取れる声が聞こえてきた。


『こんにちは!佐久原幸樹(さくはらこうき)さんでよろしいですよね?あなたには異世界に行ってもらうことになりました~!ドンドンパフパフ。えー異世界に渡る時に強力なスキルも付与しますね!付与されるのは【鑑定】【経験値100倍】【限界突破】【全適正】などなど色々なスキルが付与されますので転生したら見てみてください!なにか質問はありますか?』


そんな声が聞こえて俺はある事に気づいた。確かこいつは幸樹(こうき)と言っていたが、俺は幸樹(ゆうき)だ。多分こいつは勘違いしているのだろう。しかし、ここで俺が言って俺は用済みになると捨てらるのがダメだな…こいつに俺も異世界へ行かせてもらうことは出来るのだろうか…まぁ無理だとしても元に戻してもらえばいいか。


「おい、さっき佐久原幸樹(さくはらこうき)と言ったか?俺の名前は佐久原幸樹(さくはらゆうき)なのだが……間違って呼んでないか?」

『え?ちょっと待って!確認してみる。ん〜と、あ〜確かに幸樹(こうき)くんを呼び出すつもりが幸樹(ゆうき)くんになってるね……どうしようか。』

「どうするって何も俺を元の場所に戻してその幸樹(こうき)とやらをここに呼べばいいだろう?」

『いや!その~非常に申し訳ないのだけどね?ここに呼んだ魂は元の場所には戻せない決まりなんだよね。いや〜参った参った…』


は?ここに呼んだ魂はもう元の場所には戻せないだと!じゃ、じゃあ俺はどうなるんだ!せっかく貯めた6億円もどうしてくれるんだ!


「おい、どうしてくれるんだ!せっかく6億円も貯めてこれから悠々自適に生きていくところだったんだぞ!それにここに呼んだ魂は元の場所に戻せないだと!どうしてくれるんだよ!」

『うぅぅこっちだってこんな初歩的なミスがバレたらやばいんだよ!うぅぅこれじゃ創造神様に怒られる…』


元の場所に戻せないとなるとこのまま異世界に飛ばしてもらうか?別に日本だと税金とかで金を沢山持っていかれるが異世界だとそんなことにはならないかもしれない…でも折角手にした6億円も手放すことになるのは惜しい…帰れなくなった責任とか言ってスキルもついでに与えてもらうか?よし!決まったら即実行!


「なあ、元の場所に戻せないなら俺をそのまま異世界に送ることは出来るのか?」

『うん、元々異世界に送る気だったから魂を改造してるからね…もしかして異世界に行くとか?』

「そうだ、もう元の場所に帰れないのなら異世界に行くことになるだろう」



『わかったよ・・・』

『これから異世界に送るけど何かある?』

「あぁ、まずは転移か転生をどっかち選べるか?できるのなら転生の方がいいのだが……あぁそれと俺の貯金の6億円を異世界に持ってきいたいんだができるか?」

『まぁ…転生にはできるよ?でもそれだとどうして生まれた子供がいきなり6億も大金を持っていると言う矛盾ができてしまうのだけど』

「それなら俺が生まれる庭に埋めておいてくれ成人して家を出る時に持っていくことにでもするよ」

『おっけい、それ以外でなんかある?』

「それと、スキルで【鑑定】【鑑定妨害】【アイテムボックス】【腕力超強化】【自己蘇生】【変化】をスキルとしてくれないか?」

『【鑑定】【鑑定妨害】【アイテムボックス】【腕力超強化】【自己蘇生】は分かるけどどうして【変化】なんてスキルが欲しいの?こんなスキル』

「【変化】で女の子になるためだが?」

『ええ……それなら転生する時に女の子にしてあげようか?』

『いや、それだと心まで女の子にてってしまう。俺がやってみたいのは疑似百合をやって見たいのだ』

『疑似百合って…そんなのじゃ集まらないと思うけどなぁ…まぁスキルの件はわかったよ。もうさすがにない?』


まぁ、大体ほしいものは言ったしこれでいいかな?あ!大事なことを忘れるところだったよ。


「最後に…長生きできるようにしてくれ。【自己蘇生】もそうだが俺は早死がもっとも嫌なのだ…今回の人生も25歳と言う若さで死んでしまったしな。そうだなぁ大体800歳くらいまで生きたいのだが…何か可能にする手段はあるか?」

『800歳?そうだねぇそれなら僕の加護をあげるよ僕はね?これでも転生神なんだよ君が死を体験する度記憶を持ったまま転生できるようにするよ。簡単に説明するとね?君が何かしら死ぬ事があるとしよう。その時君が望む限り好きな場所に転生することができるようにしてあげたよ。まぁ好きな場所っと言っても今から行く異世界にしか無理だけどね』

「分かった。助かるよ…ところで今更感半端ないんだけど名前を聞いてもいいですか?」

『え?名前?あぁ、確かに言ってなかったからね。改めまして僕の名前はヘクト!君を転生させる神だよ』

「じゃあこっちも改めまして転生させてもらう佐久原幸樹(さくはらゆうき)だ」

『ではそろそろ送るね。良い異世界ライフを』


そう聞こえた瞬間に意識が遠のいた。次に目覚める時は母親に抱かれているのだろうか。と言う妄想をしながら俺は転生をした。

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