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猫の私は異世界に行きましにゃー  作者: 蜂鳥タイト
第1章・第1部 ライブ編
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30話 ついにCMを見るにゃー


 

 次の日、トレーニングが終わり、私は皆を教室に集める。


「ということで!第2回CM発表を始めるにゃ!!」

「今度こそちゃんとしてください」


フランから釘を刺され私は下を向く、とにもかくにもそんなことを気にしているときりがないため私はパソコンをモニターにつなぐ。


「それでは行くにゃ!」


ということで私は再生ボタンを押す、昨日はここのBGMでまさかの盛り上がってしまったため、私たちはとりあえず話さないことにした。


『今……私達スラチオ学園祭、1年生による伝説のライブ大会が幕を開けようとしている、その大会の名は……全国の学校から集まる大規模ライブ……【レジェンドスーパーライブ】』


「これ本当にレインの声にゃ……?」

「全く違いますわ~」

「……シャーリンさんもスライさんもうるさいですわよ」


『【レジェンドスーパーライブ】それは全100グループによる勝ち抜き戦。1次予選審査、2次予選審査があり、その2つを勝ち抜いた組が最後、トーナメント制でのリアルライブで対戦することになります!

 それではここからはさらに詳しい内容を見ていきましょう!まず!第1次予選と第2次予選では……オリジナル曲MV審査となります!

 投票場所はこの地区一帯のスーパーにてパソコンを用意しております!そこでMVが出来た方から投票をお願いいたします!ちなみに参加する人はMVをスラチオ学園指定の場所に載せない限り!審査画面が出ることがないのでよろしくお願いいたします!!

 2次予選では一次予選で勝ち抜いた組もMVをプロの方5名による審査となり!1人最大100点で最大500点となります!次はリアルライブに出られるグループ数を発表します!!

 そのグループ数は……なんと16組です!!1次予選では上位64組!そして2次予選で上位16組まで厳選されるため……皆さん良いMVを作るようにしましょう!!次はリアルライブについてです!リアルライブでは……このトーナメント表のように、まずは上下ABの8グループに分かれ別会場にて同時進行で行われます!!そして決勝戦は……第1ライブ会場にて行います。トーナメント表の決め方は第2ライブ会場にてくじ引きで決めたいと思います!!

第1ライブ会場……それは私たちが最終目標にて最高の演奏する会場、100組中たった2組のみ……ソロの方も1組として数えますので注意してください!!

 演奏では決勝までそれぞれオリジナル楽曲を1曲ずつ……同じものでも大丈夫です、決勝戦はオリジナル楽曲を2曲となっております!ちなみに昔に作曲して、別のモニター等に投稿した曲もオリジナル楽曲であれば使用可能とさせていただきます!!それでは最後に今回、応募をして下さった学校と番号、グループ名、リーダーを流して終わりとさせていただきます!』


と上から学校、番号、グループ名、リーダー名が流れてくる……正直私はスラチオ学園しか知らなかったが他にも……エリザー育成女学院、メイトウ育成女学校、ヒリミP女学院、エスダン育成女学園、パフォエルン女高学からも来るらしい。

後から聞いたのだが……この学校たちはパフォーマンスとライブではすべて最高峰であり、時々モニターでダンス講座なども見るほどで……

それぞれダンスやパフォーマンス方法は異なるが、レース中心の私たちが敵う相手ではないことははっきりと分かる。


「いいにゃ!!かっこいいにゃ!」

「は……恥ずかしいです……」

「レインさん最高のナレーションでしたわ!」


私とエリがレインの手を両手で握っている、クラスの皆もこのCMに納得しているため、もう投稿しようと思う。


「それじゃあ行くにゃよー」


ということで私はCM動画をモニターとスラツイに投稿する。

せっかく作った私たちのCM動画……これで盛り上がってほしいと私たちは思う。

ちなみにスラツイとは私たちの学園が生み出した全世界で動画や画像を共有できる場所だった。

元々スラツイを作ったのはシュレーヌ、ミシュリー、レミン、ヴィラ―、ミーの最強伝説世代の皆さんが作りだしたものだという。

その時代ではその5人は1つのグループ……【爆速ランナーズ】に所属している。

今では休止中らしくシュレーヌさんがソロでライブを行っているようなのだが……今回はなんとヴィラ―さんと2人で出場するということになっている。

実際に、スラチオ学園も元々はこの5人がお金を出し合って作った学園で昔すごく仲が良かったという……



「ヴィラ―さんってどんな方だったにゃ?」

「ヴィラ―さんは……そうですね~名前は少し怖いけどとっても優しいと聞きますよ?私も会ったことないですが……」


ロミが知らないとなると相当外に出ていないのだろう……本当にレースだけ出て有名になったという方らしい。

まぁ、大体の選手がそうなのだが。


「そういえばフランのお姉さんって名前なんて言うにゃ?」

「レミン・カーネイト」

「ということはフランさんはフラン・カーネイトって言うにゃ?いい名前にゃ~」

「別に」

「ミシュさんの姉はミシュリーさんだったかにゃ?」

「そうだね、ミシュリー・アルフィール」

「まさかアルフィール家の令嬢でしたの??」


その言葉にエリが目を丸くした、その理由は私には分からないが令嬢ということはかなり高貴な家系で育ってきたということだけはすぐにわかる。


「そんなにすごいにゃ?」

「アルフィール家と言えば全員が1級王者であり、3級王をミシュリーさん以外全員取っています。シュレーヌさんたちが現れるまでは1強と言われていました!王級貴族の1つですのよ!」


エディが隣から説明してくれる。今までずっとミシュリーさんの真似をしていたのか急に真面目な話し方になり少し困惑する。

つまり伝説世代の5人が現れる前はアルフィール家は最強だったらしい。

その血筋をミシュさんは引き継いでいるという……


(なんかフランの気持ちがちょっとわかった気がするにゃ)


そう血筋ということは……いわゆる元々持っているポテンシャルが高いということ……フランもすごく強いのだが家計は貧しかったらしく姉妹ともに地道に努力して勝ち取った強さなのだ。


「話が逸れたにゃ!!とりあえずCM反応はまた明日にゃ!!」

「皆さん!これから本格的にMV創作ですよ!頑張りましょう!!」

「「「はい!」」」


ロミの言葉に私たちは大きく返事をし、この場は解散することとなった。

私は一つ不安しかなかった、それは私はMVの経験が皆無なために何をすればよいのか分からないのだ。

ということで今回は皆さんを頼りにしないといけない……


「なんか複雑だにゃ……」


私はそんなことを呟きながら、そのまま部屋に戻っていくのだった。

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