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猫の私は異世界に行きましにゃー  作者: 蜂鳥タイト
第1章・第1部 ライブ編
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27話 ライブ大会出場グループ決定にゃー

ここから再び本編開始です!!長らくお待たせしました!!


 この日ある鳥族が何やらフロントの所に歩いてくる……その鳥族はとても美しい外見で、まるで神様……と言われてもいいようなおおきな羽をなびかせていた。


「あら!退院おめでとうございます!!3年間の入院本当にお疲れ様です……」


看護師だろうか、フロントで受付をしていた女の子が顔を上げ鳥族に向かって話しかける。


「うえーい!!ありがとー!!いやあマジ疲れたわ~……まだ羽も本調子では飛べないし~?ここからリハビリなんだよね~マジ大変」

「そうですね、確かにここからが大変ですよ?そういえば1人あなたに会いたいって人が外のベンチで待っていますよ~」

「サンキュー!行ってくるわ~!」


とそのまま歩いていく……外で待っていたのは青色の服を着た1人の鳥族だった。どうやらその鳥族を待っていたようで見つけるとすぐ立ち上がる。


「やっほー!相変わらずその服じゃん!なになに?心配で来てくれた~?」

「そこまで元気なら私来る必要ありませんでしたか??」

「そんなこと言わないでって~ほら~あんたも3年前から頑張ってんじゃん!今まで鳥1級無敗っしょ?」

「あなたに負けた分を含めると58勝2敗です」

「そうだった!そうだった!昔勝ったわ!まぁあたしは……25勝1敗だけどね~」


1人は思い出したかのように手を叩いた。どうやら青色の服の子はかなりの強さらしく、派手な服だけど白服の鳥族もなかなか強そうなイメージがあった。


「そういうあなただって怪我がなければ私と同レベルでしたでしょう?」

「いやいや~あたし気分屋だし~?復帰レースいつにしようか迷ってるんだよね~」

「伝えないのですね……」

「サプライズって大事じゃん?」

「まぁ……あなたがいいのならいいですけどね……そういえばこれ見ましたか?」

「何々~?へぇ!スラチオ学園1年生たちによるライブ大会か~いいじゃん!行こうよ一緒に!」

「私もですか……」

「いいじゃん!久しぶりに見ようよ!」

「ですね、分かりました」


とそんな会話をしながら2人はその場から飛び去っていった。飛び立つ際、あまりの衝撃に公園の砂一帯が巻き上がったことは、知る由もなかった。



一方スラチオ学園ではミシュが部屋である放送を小さなテレビモニターで見ていた……


『スターリーがものすごい逃げで先頭を飛んでいます!!鳥2級レースの【ギルガシオン】!12000Mで脅威の神速極逃げです!!1位のスターリーさんと2位の最強鳥族であるエセラさんまでなんと5KMの差がついています!!とんでもないことが起こっています!!』


「またスターリーさんの映像を見ているんですか~?」

「だってこれが私が本当にレースを目指し始めたきっかけだからね!スライはこのスターリーについてどう思ってる?私はこのスターリーさんに憧れてこの世界に来て……今はお姉ちゃんを超えるって目標がある……だから本当にこのレースは一生忘れない」

「そうですわね~私も……何とも言えませんわ~この逃げはスターリーさんしかできませんわ~2位はフランのお姉さんでしたわよね~?」

「そうだね、フランの姉さんの現段階最強鳥族はまだ続いてるけど……スターリーさんは確かこの時まだ無敗だった気がする……というか鳥2級レースも全部無敗じゃなかったっけ?……ある日突然いなくなったけどね、この時あたしと同い年だから1級レースは出れなかったはずだし……」


そう1級レースからは学園生のみ出場可能であり、年齢制限が無いのは一応2級レースからなのだ。

だから1級レースと2級レースの差は凄いと言われている。

とはいえこのスターリーはそんな2級レースでも差が5KMという神速極逃げをしている、伝説の方なのだ。


「……きっと怪我とか色々あったんですわ~でも~その気持ちを持っているのであれば~いつかは絶対に会えると思いますわ~」

「そうだと良いけどね……会ってみたいなあ……私の憧れの人に……」


そんな会話をして2人はしばらくその画面を見続けたのだった。

その頃私はというと……ライブ参加者集計の為にパソコンを借りて作業をしているのだが……


「ちょっと皆の所へ行ってくるにゃー」

「別に行くのはいいけど静かにして、帰ってくるときも音で起きるし」

「にゃうう……」


私はフランに厳しい言葉を言われついつい下に顔を向けた……言っていることは間違ってはいないので、何も言い返せないのだ。

ということで私は急遽皆をミシュの部屋に集める。


「何するのです?」


ロミが私の顔を見る、そう私がここに集まってもらった理由は集計の結果を報告するだけの物だったのだが……


「なに……この応募数……限界の100グループありますわよ!?」

「しかも別学校からも来ていますわ~」

「別学校は私が話したらやりたい!!って……」

「にゃるほどにゃぁ……でもこれを1日でやるのは無理にゃよね?ということで予選はオンラインでまずMV動画として50グループまで投票制で決めるというのはどうかにゃ?って」


そう、私は100グループ全部をステージに立たせるわけではなく、この街の人たちの投票制にしようと考えたのだ、そうすることにより上位50組が残るということになる。という案だった


「1次予選は50組で2次予選で20組まで投票でいいと思う、そこからは勝ち上がりってことで」

「ミシュさん!それいいにゃ!」

「あわわ~大変になりますわ~」

「いや……逆ですよスライさん、つまり……本番はかなり先になるということ……私たちのライブ会場準備期間が増えるということです」


ロミさんの説明にスライはなるほど!といった感じで頷く、とりあえずこの判断は今回のイベント実行委員である私だけではできないので、明日クラスの皆に相談することで合意するのだった。

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