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猫の私は異世界に行きましにゃー  作者: 蜂鳥タイト
第1章・第1部 ライブ編
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外伝 3-6話 結果発表と合宿終了にゃー


 私たちは再びライブ会場の玄関前広場に集められる。私達は一旦そこでどんな感じだったのか話し合うことにした。


「一応私たち全員捕まりはしなかったにゃ?」

「私は捕まりましたわ~」

「スライだけですわね……」

「生徒会長さすがに速すぎますわ~アイテム使っても追いつかれましたわ~」


そうスライはあの追いかけられた後……生徒会長の猛烈な追いつきで加速装置+羽のダッシュに追いついたのだ。まさかアイテムありきの加速に追いつくとはスライも思っていなかったらしく……話している姿は本当に残念そうな顔をしていたのだった。


「まあ今のスライでは厳しいですわね……ところでボールって誰か見つけてませんでした?」

「私見つけたけど何に使うか分からなかったにゃ」

「ところでシャーリンさんって昼過ぎに歌歌いながら山歩いていませんでした?私見たのですわ」

「本当にゃ!!?どこにいたにゃ?」

「山に隠れていましたわ」


私は思い返してみるも全くエリがその場にいたのか分からなかった……しかしエリの言うことが本当であるならば、あの時、追いかけられていたのは間違いなくエリとあの鳥族だろうとは予想は出来た。


「私はずっとライブ会場の中にいたね」

「そういえばミシュさん本当にずっと会場の中に居たのですね……私はずっとアスレチックに必死でした」

「私はパルクール施設で3時間ほど寝ていたにゃ」

「揃いも揃って鬼ごっこしていないじゃないですの!!?」

「ちゃんと鬼ごっこをしていたのは私とエリさんだけですわ~」


スライの言葉に私を含む3人は思わず下を向いてしまった。本当の事だったので反応できなかったのだ。

しばらくそんな話をしていると今回の鬼たちが前に歩いてくる。


「はーい!皆ー!今回はライブ合宿と鬼ごっこお疲れ様ー!皆も実際のライブ会場でダンス練習をしたことないはずだったから新鮮だったでしょー?」


と担任の先生が話始める、確かにライブ会場丸ごと貸切ってのダンス練習は私もびっくりした、さらに音響担当たちも含めて実際のライブではこんな感じに音を出したり、照明を動かしたりなども詳しく教えてもらうことが出来たのだ。普段は出演する側のため裏の仕事はほぼ分からない、ということでかなり貴重な経験ということ……


「ということでまぁ……今回の鬼ごっこは私達鬼の負けだということで!終わりたいと思います!!シュレーヌさん!ピョリンさん、サフィーさん本日はありがとうございました」

「私も楽しかったぞ、また参加できることを願っている」

「私達も推し達を拝めるなんて……感服でしゅう!!」

「なかなかできない体験でしたよ、ありがとうございました」


ということで先生たちの話が終わりいよいよこれでライブ合宿兼鬼ごっこは終了するのだった……


「最後のいい機会だ……私の権限で明日の朝帰るということにしないか?」

「シュレーヌさん、よろしいのですか!!?」


リンカが慌てたように生徒会長の顔を見る、私達も今日で帰る予定をしていたので目を見開いた。


「あぁ……今日くらいそこのキャンプ場でキャンプでもどうだ?食材なら冷凍に入っているだろう?」

「「「さんせーい!!!」」」


ということで私たち全員でキャンプ場に向かっていく……正直、私はこっち方面は来たことがなかったためキャンプ場があることを知らず目を見開く……がどうやらスライはここに来て罰ゲームで1人焼肉する羽目になったらしい……途中2人になったともいているが……


「私たちは奥の所にゃ!!」

「シャーリンさん!食材を運びますわよ!」

「わかったにゃ!」

「私とスライは皿と食料を運ぶね」

「じゃあ私は重いお茶とかジュースを運ぶにゃ」

「では私は……このコンロにしましょうか……炭はエリさん任せましたよ」

「ぬおおお!私だけこんな重い……最悪ですわああ!!」


と叫びながらエリが必死に私たちのいる場所まで持ってくる……どうやらエリで重たい重たいと言っているくらいなので相当重たいのだろう……確かに注意書きにも1()()()()()()()()()()()()と書いていたのだが、なぜか自動でエリが持つことになったのだ。


ということでこれが本当の合宿最後のキャンプになる……私はここで一つあることに気づく。

周りの生徒たちがとても楽しそうにキャンプをしているのだ、もちろん私も楽しいのだが、みんな普段はトレーニングに没頭しているため、そこまで笑顔になることが少ないのだ。

もちろん、全員楽しんでトレーニングに打ち込んでいるのは私でもわかっているつもりだ、しかし、ここの笑顔はその楽しさとは違う笑顔なのだ。

ミシュさん、ロミさん、スライさん、エリさんも、皆とても仲良く楽しく肉を焼いており……

私は昔このような楽しいことがあまりなかったので新鮮な気持ちになる。


「ほら!シャーリンさんも食べないと!無くなってしまいますわ~!!リーダーなんですから!掛け声をして下さいですわ!!!」

「うにゃ?あ……ありがとうにゃ……」


とエリが私のお皿にどんどんとお肉を乗せていく……私は皆の顔を見ると四人は私の方を向いていた……ここで言うことはただ一つ……私の本心を言うだけ……


「皆、今までありがとうにゃ!私正直レースなんて遊びでいいと思ってたにゃ……でも今は違うにゃ…‥みんな必死に……なって頑張っていることに気づいたにゃ!だから……これからは本気でレースに挑んでみようと思うにゃ!皆に出会えたことに感謝にゃ!いただきます!」

「遅いですわ!知ってましたけどね!よろしくですわ!」

「あらあら~そういってもらえると嬉しいですわ~」

「リーダーなんですからそうではありませんとね」

「うん!よろしくねーシャーリン!」


と私たちは美味しく食べ始める……ここで私と皆の間に確かな固い絆が出来たということが分かったのだった。

ようやく外伝終了となります!!次の話からは再び本編に戻りたいと思います!読んでくださりありがとうございました!!

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