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猫の私は異世界に行きましにゃー  作者: 蜂鳥タイト
第1章・第1部 ライブ編
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外伝 3ー5ー2話 全員で鬼ごっこにゃー (後編)


 私はしばらく眠っていると扉の開く音で目が覚める……入ってきたのはなんとピョリンだった、これで三度目の対決となる。


「勝負だよ!!ってあれ??もしかして寝てた??」

「うにゃああ~いつ開始したにゃ??」

「えっとね……昼の後半開始してから1時間後だね!残り一時間で鬼ごっこ終わりだから私本気で追いかける!!」


私とピョリンはしばらくの間目を合わせ続ける……どうやら相当長く眠っていたらしく……というか3時間も眠っていて見つからなかったのが奇跡なのだが……


「……や……いまからやるにゃ!!」


ということで私はひたすら逃げていく、一応前半で一通りこの施設の全体が見れたのですいすいと逃げるように飛び移っていく……ピョリンはどうやら追いかけるので必死のようだった。

普通に楽しんでパルクールをするのにはピョリンの跳躍力は武器にはなると思うが今回は鬼ごっこ……ということで私はピョリンの半分は飛べるかつ逃げ足も素早いと思っているため今回は有利なのだ。


「はぁ……はぁ……本当に……速くない!!?推しちゃんに近づけないんだけど!!」


ピョリンは時々止まりながら私の所へ向かってくる……どうやらピョリンはもう限界らしくゆっくりと歩いてきていた。

私はそれでも逆転される恐れがあると考えているために最後まで油断はしない‥…


「にゃあ~それでも油断はしないにゃ……それよりにゃんでわたしばっかり狙うにゃ?」

「鬼が私含め4人になったからね!ここからは私はあなたを狙えるよ!さぁ行くよ!!」


ということでまた強烈な跳躍で私の所に飛んでくる、正直この一時間のうちに何で鬼が四人になったのか私には全く分かってなかったのだが1つ分かるのはここで私が1時間ピョリンと一騎打ちを受けないといけということだった。

そうして一騎打ちとなり約半時間が経過する。


「残り半時間にゃ!!」


私たちは2階と1階を行き来しながらお互いの様子を伺っている状態だった、私はこのままとりあえず逃げ続けたらいいとは思っているのだが私にとって最も最悪なことが起きてしまった……


「はぁ……しんどいにゃ……」

「ほらほら~確保ー!!」

「うにゃああ!!」


私は精一杯飛びまた逃げていく……そう私に圧倒的に足りないのはスタミナなのだ……ピョリンはこの世界で勝負をしているためにスタミナはこのパルクール用に鍛えている。

それに比べて私はそもそもまだ本格的なトレーニングをしたこともあまりないし、今はレース協議に重点を置いているために、スタミナのトレーニングはまだ手をつけていないのだ。


「このままだと負けるにゃ……何か作戦を考えにゃいとなぁ……」


正直ここでこれ以上私がピョリンと戦うのは危険だと判断はしていた。しかし鬼が四人に増えてしま他以上このまま外を飛び出したところで捕まってしまう可能性が高いのも事実なのだ。

しかし、何とかしてこの状況を乗り切らないといけない……そう思い私が取った行動は……


「一か八か外に逃げるにゃ!!」


私は急いで靴を履き替えると猛烈な速度で飛び出した。

足の速さでは私の方が圧倒的に速くみるみるとピョリンとの差が広がっていく……私が逃げる場所は……ここから近い山の中だった。

そう、ここだと見つかりにくい事は、私は昼休憩が終わった後、10分ほど歌いながら散歩していたため地形はなんとなく把握して、最終手段の逃げるところと決めて、施設に戻り、疲れたために眠ったということだ

「とりあえず逃げ切ったにゃ??」


私は後ろを見るとそこには誰の姿も見えなかった……がここは一方通行の為ここからずっと歩いていないと追いつかれる可能性は十分にあるのだ。ピョリンの足は遅いとはいえ一級競技優勝者であるために決して油断をしてはいけない……


「きゃああ!!」


と後ろから悲鳴が起こる……

どうやらピョリンに隠れているのが見つかったらしい……私は急いで走る、ここで合流してしまうと間違いなくずっと逃げることになるためだ。


「君ー!後ろからサフィーが来てるよ!マジ危ないから逃げてー!」

「にゃー!ありがとにゃ!!」


と1人の鳥族が飛んでいった……まさかの事態が起きてしまった……サフィーさんと言えば陸上3連王……ここで突き放さないと絶対に勝てないのは目に見えていた。どうやら追いかけられているのは……悲鳴的に1人ではないようで……しかも横から先生と生徒会長もこっちに向かってきていた。

ここで全員集合はさすがの私も逃げられないため、ばれない様に木の陰に入り逃げていく……


『制限時間になりましたー!!鬼ごっこ終了です!!それでは皆さんまた初めの場所に再び集合してください!!』


と放送が流れる……私はこの放送の大きさにやっとあの施設のスピーカーが壊れていたことに気づく、まあ……何がともあれ生き残ったのは事実であるため、私はウキウキで会場の玄関前に戻ってくのだった。

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