表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫の私は異世界に行きましにゃー  作者: 蜂鳥タイト
第1章・第1部 ライブ編
41/147

外伝 3ー5ー1話 全員で鬼ごっこにゃー (前編)

 

 私は早速逃げるところを探す……私は基本走り自体は得意なのだが問題があり……1日走れるほどのスタミナは持ってないのだ。

ということで……私の考えている場所を目指し歩きだしている、もちろん私の考えている場所があるかどうかは分かってないため普通に行き当たりばったりで探すしかないのだ。


「にゃにゃーん!にゃんにゃにゃーんにゃにゃーん」


私はまた何か歌を鼻歌で歌いながら歩いている……この歌は私が初めてライブで歌った歌……ではなく私がこの世界に来るときに迷ったときに歌っていた歌だった。

実はこの歌……私が即興で作ったのだ。なので歌詞は全く決まっていなかった。


「見つけたにゃ!!」


歌について考えているとき、目の前に私が求めていた空間があらわれる……その瞬間開始の合図が鳴った。

結構早めに見つかったその場所は……


「私が得意な……パルクール施設にゃ!」


そうそこはパルク―ルが出来る施設だった……例えば壁が2つあり、飛び移ったり壁を走ったりトランポリンやパイプゾーン……そり立つ壁などいろんなものが用意されていた。

というわけで私はここで逃げることに決めたのだった。

かなり広くかなり高いものまであり上から下行きのローダーなどもあったりした。


「タンブリングできるにゃ!」


という事で私は鬼が来るまでしばらくここで遊ぶことにした。

そり立つ壁はなんとか一発でクリアする。私は前から山でよく走っていた経験があるためにかなり楽なのだ。


とそこでなんとピョリンが入ってくる……あまりにも早く入ってきたために私は唖然とする。


「いたね!推しちゃん!1人目だよ!私このエリア大好きだからね!行くよ!」


ということで追いかけてくる……

私は思いっきり走り壁を飛び越えていく……正直飛び越える高さは私よりもピョリンの方が高いため速さと体感で勝負することにした。


「推しちゃん凄いところに登ってる!!」


私はパイプの上に乗っているのだ。しかしピョリンも私の後ろを登ってくる……が私はそのまま手でパイプを掴むとどんどん次のパイプへ飛び移っていく……


「パルクール上手くない!!?」

「にゃーん!私はこういうの得意にゃ!!」


とパイプから高めの壁に飛び移る……がピョリンもまだあきらめてはいないようで……今度は脚力で私の壁に飛んでくる……


「かくごー!」

「まだにゃ!!」


私はそのまま飛び前転状態でぎりぎりピョリンの上を飛び越え下の地面に降りる……そこにはマットが敷いてあったために、落ちても大丈夫と判断したのだ。


「なにそれ!!?」


ということで私はそこから一気にピョリンを突き放し端っこまで逃げる……ピョリンはさすがに追いかけてくるまでの体力は残らなかったようで外に出ていった。


「良かったにゃ~逃げられたにゃ~」


ということで私はおもむろに跳び箱に向かっていく……私は逃げているときこの跳び箱の中に何かあるのを見つけたのだ……ということで中を開ける……すると下に青色のボールが3つ入っていた。


「なんにゃ?」


何のために使うのか分からなかったが、一応持つことにした、あと、その横には袋で弁当も用意されていた。これは恐らく昼ご飯だろう……と予想する。


しばらくして私は暇になり始めたのでしばらくローダーで遊ぶことにした。

これは結構時間を忘れることが出来るということで私には結構好都合で……

もはや鬼ごっこというよりかはただのパルクール遊びに近くなってきているのだが、自由人である私はそんなことをまったく気にしていなかった。


しばらくするとまたピョリンが入ってくる……ピョリンは再び私に気づくと軽く笑う。


「どうしたにゃ?」

「ここ結構いいよね!逃げやすいし……」

「そうだにゃあ~って誘惑してるにゃ??」

「あちゃ~バレちゃったかぁ……推した地は結構外で捕まえたよ!あとは30分間!私はここであなたを追いかけるよ!」


ということで私とピョリンでパルクール鬼ごっこが始まった。正直パルクール鬼ごっこは逃げる側は不利なのだ、理由は追いかける側はフェイントで混乱させたりでいるので飛び越えたりするふりを出来るというわけだった。


ということで私はどんどんと壁やパイプの上は走ったりぶら下がったりして逃げていく……


「はぁ……はぁ……にゃああ!」


と奥にあった梯子を上っていく……この梯子は2階に繋がっており正直ピョリンの脚力でも飛び移ることは出来ないために選んだのだ。

私は登るということに関しては大の得意だったためあっという間に駆け上がる……


「本当に速いよ!」


下からピョリンも一緒にのぼってくる……2階はどうやら地面がボールに包まれているため走りずらかった。奥にはバランスボールやタイヤなども世知されており小さなアスレチック場となっていた。

私はピョリンが昇ってくるところをちらっと確認した後一回に続く棒を滑り降りる……


「良い感じに隠れたね!!探すよ!」


ということで上から声が聞こえる……私は正直応疲労困憊しているためにもうパルクールはしたくなかったのだ……そうして考えた結果……


「ここならだれにもバレないにゃ……」


私は声を潜めてある場所に隠れていた……ここは正直じっくり見ないと見えない場所だったのだ。

私お隠れようと思ったのはついさっきだった。


一方その頃ピョリンも一回に続く棒を降りていた……そう2階には見つからず降りてきたのだ。

そうしてピョリンは空きっぱなしの玄関ドアを見る。


「扉空きっぱなし……急いで外に出ていったんだね!仕方ない!諦めよう!後5分だもんね……」


ということでピョリンはそのまま外に出ていった。


「この中熱いにゃあぁ……」


ということで私は、ピョリンがいなく奈たことをしっかりと確認した後。跳び箱の中からひょっこりと顔を出す。この時地面に落とすと壊れてしまうために、ピョリンが上で探している間マットを移動し出るときここに上部を落としてもいいようにした。

ピョリンが元々私だけしか見ていなかった為こういう変化に気づかなかったのだ。

また、私が元々ここから移動しなかった理由としては私に注目させるための作戦でそれが見事に成功したと思うのだった……そうして外の放送が鳴り私は一安心するのだった。


というわけで私は昼に備えしっかりと弁当と休憩を満喫することにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ