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猫の私は異世界に行きましにゃー  作者: 蜂鳥タイト
第1章・第1部 ライブ編
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外伝 3ー4ー2話 全員で鬼ごっこ!(後編・ミシュ視点)


 

 昼休憩中は1人で黙々と弁当を食べている。どうしてこの場所には誰も来ないのかと不安になっていたがどうやら皆は、ほぼ全員外で走り回っているらしい。中は狭く見通しも悪いために来る人が少ないのだと私は予想する。


「これから後半戦かぁ……この青ボール私先に8個取っちゃったけど……本来はここで見つけないといけな型の時かぁ……まぁいいか……とりあえず……入れに行こうかな」


私はゆっくりと歩いていく……相変わらず歩くのは遅いため、玄関に行くのにかなり時間がかかる。


「この丸いお椀がそうかな??とりあえず入れておこうかな~あとは皆が何とかしてくれるでしょ~」


ということで私は慌てて入れるとすぐさまライブ会場の中に戻っていく……とはいえ早歩きが限界で戻るにも一苦労なのだ。


「ふあああ~いやされるわ~」


中には水族館もあり私は大好きなイルカ族たちを眺めている。イルカ族たちは基本的に髪の色は灰色で、水中で生活をしているのだが、たまに陸に上がるときもあるのだ。


「ねぇねぇ~何してるの~?さっきから悲鳴ものすごく聞こえてくるのだけど~」


上から1人のイルカ族が顔を出している。どうやら20人のイルカ族がいるようだった、イルカ族も基本的には私達と同じ人型なのだが、違う特徴としては尻尾は灰色のひれが付いておりさらに水中でも窒息しないよのだ


「今実は……」


私はスラチオ学園に入学し今1年生の学園祭の出し物としてライブ大会を開催し、その合宿中に鬼ごっこをしていることを全て話した。

いつの間にかほかのイルカ族も集まってきていた。


「そうなんだ!私達も参加したいな!まだ募集してる??」

「あるけど……君たちって学園に入ってるの??」

「ふふーん!実はねこの裏にエリザー育成女学園があるんだよ!!」

「ええ!!!??ここなの!?」

「でもスラチオ学園も凄いよ!!」


そうエリザー育成女学園はパフォーマンス部門の最高峰の学園で1級パフォーマンス部門で優勝者を出し続けている名門中の名門だった。イルカ族は特にパフォーマンスに優れている。

もちろんレースにも出られるため、私達スラチオ学園にもイルカ族は何人かいるのだが……


「生徒会長に終わったら相談してみるよ」

「やったあ!オッケー出たら私達も宜しくね!!」

「私達もお願いしますよ!」


後ろから黒白の髪をした女の子たちが現れた……どうやらシャチ族のようだった。私はイルカ族とシャチ族の事が大好きなためここで何時間も話せる自信があった。


「でももしもここの学園と一緒になるとしたらかなりの大きなイベントになるよね??」

「確かに……頑張らないとなぁ……私たちのグループが一応この計画のまとめ役みたいな感じだからね」

「そうなんだ!頑張って!まとめ役ってことは結構強いの?」

「うーん……私たちは基本全員レース部門だから知ってるか分からないけど、私ミシュとシャーリンさん、ロミさん、スライさん、エリさんが所属してる『シャースミミリン』が主体で動いてますね」

「なにそのバケモノチーム」

「しってるの?」


奥から尻尾……尾ひれが大きい……恐らくサメ族だろうか?女の子が私の前に泳いでくる。

どうやら私たちの事を知っているらしく目を見開いていた。


「もちろん、寮にあるテレビで見てましたよ?あなた達、中等部なのに2級レースで優勝したって有名ですよ。シャーリンさんも見ましたが……初心者でロミさん、エリさんと同レベルというのもすごかったし……」

「そういえばあなたレースの映像見るの好きだったっけ?」


とプールの中で話し合いが始まった。

私はプールの中には入れないので……というより普段は一般開放しているのだが今回は責任者がいないために開放はしていないのだ。

そんなことを話しているうちに放送が鳴りミッション失敗の知らせが流れる。


「ええ……ちょっとやばいなぁ……」

「何がやばいの?」

「鬼が追加されるんだよね……サフィーさんと生徒会長が……」

「スラチオ学園の生徒会長って確かシュレーヌさんだよね??」

「シュレーヌさんが鬼は逃げられないね……」


やはりここの学園生でもシュレーヌさんの事は知っているようだった。つまり全く関係ない部門の人たちからもやばいといわれるほどなのだ。


「まずい!またね!」

「がんばれ~報告待ってるよー」


私は奥から歩いてくる生徒会長を見つけ慌てて逃げる。一応始まってからかなり時間が経っており、むしろここまで誰も来ないのが不思議なくらいだった。


「どうしようかなぁ……走ると音鳴るからなあ……ゆっくり飛んでいこうかな……」


ということで私は羽を震わせ体を浮かせる。一応生徒会長からは逃げられたようなのだが、まだ油断は出来なかった。


「皆大丈夫かな?私ずっと1人で逃げてるけど……いや逃げてはないか、楽しく会話するだけだったね」


ということで私は再び食品コーナーに向かう。最後はやはり見つかりにくいこのエリアがいいと思ったのだ。見つかりにくい理由は食品コーナーは全部合わせて50種類は超え……100万人を超える人数を受け入れることが出来るのだ。

何故かというとこのライブ会場が大きすぎて最大1億人入ることができるのが理由としてあるのだ。

ということで私はここからずっと隠れることにするのだった。


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