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猫の私は異世界に行きましにゃー  作者: 蜂鳥タイト
第1章・第1部 ライブ編
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外伝 3ー3ー2話 全員で鬼ごっこです(後編・ロミ視点)


 「ぷはー!美味しかったです!!」


私は弁当を食べ終え叫ぶ。運良くここは誰も来ず声は遠くに響くだけだった。ということでわたしは放送が鳴るまでゴロゴロとしていたのだが……明らか遠くの山に大きな壁が立っていることを私は見逃さなかった。

若干ここからアスレチックの難易度も上がっているのが見ただけでも分かるのだ。

しばらく体操やストレッチをしていると放送が鳴り何やらボールミッションも追加されたらしい……が私にはアスレチックに必死の為そんな余裕はなかった。正直ここで諦めて戻ってもいいが引き返すのは余計に難しい作りになっているからだ。


「とりあえず行きます!101種類目!!」


前に見えているのは肩幅サイズに2個置いてある丸太が10個ほど並べられていた……そしてすぐ下に水がある……ということはつまり……


「逆世界アスレチック……この1個1個の丸太に両手をつき逆立ちのまま飛んで移動する……スタートはこの休憩地帯から……と」


私は服をひもで縛りめくれないようにするとそのままその場で逆立ちをする。ここから両サイドにある丸谷腕の力だけで飛び移らないといけないのだ……正直逆立ちで場所を見るためにはバック状態で飛ぶことになる……つまり世界反転した状態なのだ。


「力加減は……このくらい!!」


私は腕を曲げるとそのまま上に飛び上がる……手が宙をういた感覚になりそのまま体全体が宙に浮く……逆立ちのままジャンプをしたために私の視界は地面だった。


「よっと!!」


と私はそのまま丸太に着地する。着地するときかなり衝撃が走り腕を曲げてしまったが、なんとかまた伸ばす。


「よっと!!」


私は逆立ちのままどんどんと丸太を飛び越えていく……が5本を過ぎたところで腕に限界が来る……


「どうしましょう……丸太の上で逆立ちのまま休憩する方法……そうです!!」


私はゆっくり右手を真ん中に降ろし右肩を丸太に乗せる……そして左側も……そうして、なんと肩逆立ち状態になった、確かに地面逆立ちは頭があるため肩で逆立ちをすることは出来ないがここは丸太の上……つまり地面には遠いために肩のみで支えられ腕は休憩できるというものだ……とはいえする人は絶対にいないが……体の柔らかさゆえ、体の軽さゆえ……ロミさんゆえにできることだった。


「ふう……休憩しましたし……そろそろやりますか!」


ということで私は再び両手を丸太にのせてそのまま体ごと持ちあげる。


「このまま行きます!」


ということで私はそのまま5本の丸太を、逆立ちのまま飛び越え無事休憩地帯につくことが出来たのだった。


「ふう……肩が凝りますよこれ……しばらく世界反転に慣れて気持ち悪いですし……少し休憩しましょう」


ということで私はしばらく休憩した後なんとか次のアスレチックをどんどんとクリアしていく。

101種類目の難易度がかなり高かったらしく、ほかのアスレチックは結構余裕でクリアしたのだった。

そうして迎えた150種類目……これは上両側に壁があり小さな棒が両側にくっついていた……


「片手ずつこの棒に捕まって飛んでいけばいいのですわね……掴める部分が指の第一関節くらいしかありませんわ……」


ということで私はジャンプしてぶら下がる……次の場所は上にありこれは手を伸ばしただけでは届かない距離で、どうやら指と腕だけで体をジャンプさせる必要がありそうだった。

私はゆっくりと体を振り子のように揺らせる……


「1、2、3、はい!!」


私はタイミングよく足と腕を曲げそのまま斜め上にジャンプする。かなり飛んだ私の体はギリギリのところで両指に引っかかる……が左手が外れてしまった。


「危ないですね!もう!!」


私は慌てることなく片手でぶら下がりゆっくりと左手をひっかける……


「次はかなり下ですわね……」


そう次は2メートルほど下に引っかかる部分があり、しかも自動で前前後ろ前前後ろという感じで壁ごと揺れているのだ。


「タイミングが大事ですわね……」


木にしていなかったのだがこの下にはネットが敷き詰められてあるも、山なのでかなり地面から遠くなっていた。いわば大木の枝と同じ高さなのだ。


「ここです!!」


私は両手を離し落ちていく……


(タイミングは掴みました……あとは……掴むだけ!!」


と私は壁についている突起を握る。

ガコン!!と音とともに私の体が急停止しそのまま揺れる……脱臼を防止するためわざと斜めに落ちたためバランこのように私は揺れる。


「この壁動いててやりずらいですわね!!」


そう前の最後の壁に飛び移りたいのだがこちらは不規則で、前は一定の間隔で動いているため一致しないと飛び移れないのだ。

さらに一定に胡下いてくれるなら体を揺らせ勢いで飛ぶことが出来るがここまでカクカク動かれるとタイミングもつかめない……


「ええい!もう行きますよ!そりゃ!!」


私は勢いに頼らず指と腕の力だけで体を飛ばし前の壁に手をひっかける。


「やりましたー---!!!」


私は笑顔のまま休憩地点へと降りた。正直もう腕はパンパンでブンブンと振り回していた。


「101種類目と150種類目が一番やばかったですわね……次!行きましょう」


ということで私はこのままどんどんと突き進みいよいよラスト200種類目まで来た。


「50Mロッククライミング……上が見えませんわ……」


そうそこには山の頂上へ向かうためのロッククライミングがせりあがっていた。


「悩んでても仕方ないですね!!!」


私はゆっくりと壁を登っていく……命綱はあるもののかなり時間がかかる。


「はぁ……はぁ……5Mですか……どんどん行きますよ!!」


と私は気合を入れて登り続ける。40Mまで登った時には手足はもう限界でもう力が入らなくなっていた。


「あともう少し!!たった10Mなんですからあ!!」


と叫びながらも登り続けようやく頂上が見えてきた……鬼ごっこだったはずがいつの間にかアスレチックになていたことに軽く疑問を覚えるがそれでも私は諦めず上り続けた。

その結果……


「あと……1回!!!」


私は壁の上に手をかけそのまま体を引っ張り上げた。


「やりましたああ!!やったです!」


私は令嬢というものを捨て喜びに満ち溢れたのだった。


そうして10分ほど喜んでいたが、もう体は限界を超えていたため、近くのベンチに倒れこむように眠ったのだった。

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