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猫の私は異世界に行きましにゃー  作者: 蜂鳥タイト
第1章・第1部 ライブ編
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外伝 3ー2ー1話 全員で鬼ごっこですわ~(前編・スライ視点)


 私はとりあえず上空で周りを見渡していた……正直なところマイペースなのでうろうろするしかなかった……そんなことを考えていると早速開始前に空中に風船で浮いている宝箱を見つけた。


「いきなりラッキーですわ~」


中に入っていたのは鳥用の加速装置だった、


「やったーですわ~!」


『それでは鬼ごっこを開始します!!』


という放送とともに私は慌ててライブ会場から離れ海方向に向かっていった。

この敷地は山あり川あり海もあるのだ。


「見つけましたよ!!」

「はうわ!!?速すぎですわ~」

「あなたはのんびり過ぎますよ!!」


ということで私は急旋回でかわし山方向に飛んでいく……がやはり先生が速すぎてすぐに追いつかれそうになる……


「ここで秘密兵器ですわ~!!」


ということで私は早速アイテムを使いどんどん加速していく……あまりにも早いために先生はあっという間に離されるのだった。


「危なかったですわ……折り畳み式なので飛びやすいですわ~」


私はライブ会場の1階部分天井に降り、隠れることにするのだった。


「ここ凄く見やすいですわ~」

「きゃー!!」

「はい推しちゃん捕獲~!」


私は下を覗き込むとちょうど1人ピョリンさんに捕まえられたようだった……そんなことを思っていると前に先生が見える……

私は慌てて屋根についている謎の壁裏に回る……ここものすごく強いと確信していた。理由はこの壁の上には大きな屋根があり上空から中が見えないからだ、しかも5ブロックごとに、小さな丸い穴が開いているため、外が確認程度に見えるのだ……


「ここ強いですわ~しかも一周できますわ!」


私は隠れながらとりあえず周りを1周する……が何も落ちてはいなかった。


ということでここで2時間ほど眠っていると何やら昼ご飯のミッションが流れる。


「動きたくないですわ~何か近くに落ちていてほしいですわ~ありましたわ~!!」


そうなんと壁から顔を出した目の前に袋が置いていたのだ……私の事を気付かずに誰かが設置したのだろう……ということで私は即座に飛び出し即座に戻った。


「にしても暇ですわ~」


私は壁のうしろで外を確認しつつも全くここに来る気配がなかった。そうしてぼんやりしていること約5分が経過する


「ここにあるのね!見つけた!あれ?でももう1つ……取られてる……早くない?」


何やらミシュの声がしたため私は顔をのぞかせる。とりあえずこれでミシュの生存は確認したため私はほっと息をつく。

私は今回この場を動きたくないとずっと座っている……もはや鬼ごっこというかかくれんぼ状態なのだが……


ということで何の変化もなく1時間ほど経過したのだが……私はあることに悩まされている……

右にゴロゴロ~左にゴロゴロ~


「暇ですわ~」


私はシャースミミリンの中でもかなりのんびりマイペースな性格をしているのだが、その私ですらやはりここでじっとしているのは暇でつらいのだ。

というより私はのんびり生活をするのが好きであってじっとしているのはあまり好きではない……ということで……


「ということでのんびり外の見回りをしますわ~」


ということで、私は一旦弁当の袋を持ち拠点を離れる。向かった先は海に面してライブ敷地内のキャンプ場だった。


「運よく鬼に見つかりませんでしたわ~」


私はキャンプ場の入り口に入っていく……とそこには何やら紙が落ちていた。


『強制特別ミッション!!ここで食材を焼き食べること!食材は人数分すべて入口の棚に入れてあるからね~!ちなみにその間も鬼は来るから気をつけてね!!』


「バーベキューですわ!!」


ということで私はこの痕、絶句することになるとも知らずに棚を開ける……


「この量は一体何ですの~~!!?」


しかし私はもうこっから逃げられなくなったため仕方なく食材を集めてキャンプ場の中に入っていく……


運よくキャンプ場は海に面し後ろには山というなかなか見つけにくいところにあったので一応安心するのだが……


「火おこしですわ~~」


ということで私は火を付ける。正直私は何をしているのか全く分からなかった。

時間を見ると昼休憩まで30分を切っていた。


「焼けました~、わ~いただきますですわぁ」


私は鬼が飛んでこないか周りを見ながらひたすらもぐもぐと食べている……ものすごくおいしいのだが何かが違う……とも思っていた……


ガサガサ!


と後ろの茂みから音が聞こえ、私は反射的に逃げる格好をする


「あっ!先客がいるの!」


と意気揚々に現れのは背中に水透明色の羽が生えている小柄な女の子だった。


「あなたは……精霊族のセイリンさん!あなたも来たのですか~?」

「あれ!?スライなの!また会えてうれしいの!」

「こちらも嬉しいですわ~」

「先生たちは来ていましたか~?」

「私は見てないの!ただ……先生の速さは頭おかしいの!」

「私はボーナスアイテムを手に入れましたわ~」


ということで私は袋からアイテムを見せる。

セイリンは目を丸くすると軽く口角を緩める……


「私も手に入れたの!!」


と言ってセイリンが取り出したのはまぁ……少し大きめな水鉄砲だった。


「……何に使うのですか~?」

「私にも良く分からないの、でもなんとなく水を使って逃げることだけは分かるの」

「とりあえず早く焼きましょう~」


私達は普通にバーベキューを仲良く楽しんだ……そうして時間が経ちついに昼休憩の時間になる。


「お腹いっぱいでお弁当食べられないの……」

「そうですわ~でも食べないといけませんわ~嫌ですわ~」

「あっ!私の好きな木の実が入っている弁当なの!!ならば食べられるの!」


セイリンは弁当を開けると黙々と食べ始める。私もお腹いっぱいなのだが……弁当をずっと食べないというわけにもいかないためしぶしぶ弁当の蓋を開ける。そこにはパン2個と私の大好きな花蜜が入っていた。


「花蜜パンですわ~やりましたわ~」


今までの満腹感は吹っ飛びセイリンと2人でお弁当を楽しむのだった……

食べ終わった時の私たちは南幅状態によりしばらくその場に横になるのだった。

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