表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫の私は異世界に行きましにゃー  作者: 蜂鳥タイト
第1章・第1部 ライブ編
34/147

外伝 3ー1ー2話 全員で鬼ごっこですわ!(後編・エリ視点)


 私たちは無事ご飯にありつけたため鬼ごっこ再開までの1時間とりあえず次のミッションなどについて話し合っていた。


「エディは次のミッションどうなるか分かりますの?」

「えーあたしー?ぶっちゃけ何でも良くねー?けどそろそろやばいミッションとか来るっしょ」

「ここに集まらないと強制確保とかありそうですわね……」

「いやいや……さすがにそれだとー瞬で面白くなくなるっしょ、てかあたしもそんなボーナスアイテム欲しいし」

「鳥族は空じゃありませんこと?」

「まじ!?絶対嫌なんだけど!?」

「でも……鳥族用アイテムが地上にあるとは思いませんわ」

「下から見れるとかそんなのないのー?じゃないと空はマジで危険じゃん」


私はしばらく考えていた。そう……本当に鳥族用は上空固定なのか……もしかしたら地上もしくは地上から見えるところに隠されているのではないかと……もしそうだとしたら怪しいところは1つしかなかった。


『まもなく鬼ごっこ再開したいと思います!がミッションをお伝えしたいと思います!今回のミッションは……この敷地内に隠された20個の青ボールを1時間以内に見つけてライブ会場前の入り口持ってきてください!入り口には箱が置いてあります!そして1時間以内に間に合わなければ!鬼を1人追加します!』


「今度は……ボール探しですか……行きますわよ!ここは行き止まりですわ!」

「まじしんどいんですけど!」


私達は即急に山を下りていった……降りている最中もボールを探しているがどうやら何も見つからない……


「ところでさぁ、エリがさっき言ってた怪しいところってなに?あたしにはわかんないんだけど」

「そうですわね……それは木の上ですわ」

「仕方ない……この山全部探してくるしかないじゃん……」


と言った後すぐに飛んでいく……私もここにずっといればさすがにバレてしまうため山の茂みに隠れるのであった……

そうして10分ほどが経過しただろうか……道の隣から足音が聞こえてくる……私は息をひそめてこっそりと覗き見る……そこには


「にゃにゃーんにゃーん!」


シャーリンが何やら歌を歌いながら歩いて行ったのだった……私は声をかけようか迷ったのだが、いきなり飛び出て声をかけると驚かれると思い、敢えて今回はスルーしたのだった。

その後しばらくしてまた今度は走ってくる音がした……この走り方的にピョリンだろう……私は最大限に息をひそめる……もう見つからないことを祈るだけだった。


「この山には推し達はいないのー??さては展望台にいるでしょー!」


とまた走っていったのだった……私はずっと息を止めていたために息切れをしてしまう……


「あったわ!やるじゃん!」

「うひゃああ!?」


急に後ろから叫ばれ私は思いっきり叫んでしまった……


「「「きゃあああ!!」」」


展望台から叫び声が聞こえる……がシャーリンの声は聞こえなかった為にライブ会場へ向かったのだと予想するのだった。


「展望台に人がいてくれて助かりましたわ……」

「まじで急に叫ぶからびっくりしたじゃん」

「エディが後ろから急に現れるからですわ」

「まじごめんよそれは、あたしも反省してるって!」

「それよりも何が手に入ったのです??」


私は宝箱のようなものを持っているエディを見る。


「あたしもまだ見てないから分かんないけど……いいやつなんじゃね?」


と宝箱を開ける……そこには何やら回転式の羽が取り付けられていた……もちろん中には説明書と手紙が一緒に入っていた。


『パンパカパーン!やったね!鳥族専用加速装置を手に入れたよ!これで鬼から逃げられるね!使い方は説明書を読んでくださいね!!』


私はとりあえず説明書を眺める…‥そこには何やらいろいろと複雑なことが書いてあった。


「説明書には……飛びながら手で持って……このボタンを押したら進むらしいですわ」

「まじ!?超ラッキーアイテムじゃん!」

「後はボール探しですわ!」


ということで私たちは鬼に見つからない様にボールを探していくのだった……のだが。


「見つけましたわ!これで2個目ですわ!」

「まじ1個しか見つけられなかったわ……だるいんだけど……」

「ほかの人にミッション頼むしかありませんわね……」


ということで私たちは警戒しつつ入口に到着する、そこには確かに箱が置いてあった……そこの中には……


「はぁ!?何で8個しかないですの!?」

「マジ?あたしら合わせて11個しかないわけ!?絶対無理じゃん!」

「悲鳴が聞こえますわ…‥苦戦しているようですわ……」


私は奥から走ってきている女の子たちを見る……どうやらピョリンに追いかけられているようで……


「私達も逃げますわ!!」

「ちょっと!!毎回あたし置いていくのまじ何なの!!?」

「鳥はあたしより早いですわ!!」


ということで私たちは慌てて山の中に戻るのだった……


『3時間が経過したためミッションの報告を行います!ミッションにより集まったボールの数は……15個で失敗です!ということで鬼2人追加します!』


「まじかぁ……あたし会長からは逃げられる気がしないんだけど?」

「私もですわ……3級王相手にどう逃げろというのですか……?」


さらに悲鳴が大きくなる……どうやら私たちの所にも何人か近づいてきているようだった……


「まずいですわ!!」

「まじ!?私は逃げるわ!ちょっと無理!!」

「まてー-!!見つけたよー!!」


奥から走ってくるのは……私が1番警戒していたサフィーだった……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ