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猫の私は異世界に行きましにゃー  作者: 蜂鳥タイト
第1章・第2部 レース編
136/147

116話 初めての1級レースにゃー


 『ミシュリー今回もどんどんスピードが上がっていきます!止まらない!落ちない!ただ上がるのみ!一体どこまで行ってしまうのか!もう残り1500Mを切っているぞ!今回もレミン追いつけない!ミシュリーなんと空中1級レースこれで5連勝です!!』


「やはり強いにゃー」

「怪我して吹っ切れたという感じですわね」

「お姉さんに勝ちたいなぁ……フランならいけるんじゃない?」

「何故私?私は忙しいから、今はまだ……レースに出る予定はない」

「そういえば、最近フラン、トレーニング場に来てませんわ~」

「え?そうなの?」

「忙しいって言ってるでしょ?」

「それなら仕方ないですね、ただ空いた時間にでもトレーニングした方が良いですが……」

「そうね、分かったわ」

「うにゃああ!私も1級レースに出たいにゃー!」

「それじゃ、私は用事あるから」

「うん、またにゃー!」


私は、フランに手を振るとそのまま話を続ける。

この中で1級レース未経験者は私とエリとロミで、なるべく被らない路線で行きたいとも考えつつ、ライバルとして競い合いたい!という思いも、心の中のどこかで思っていた。

どうやらそれは私だけではないらしく……


「んで、エリは何の1級レースに出るにゃ?」

「そうですわね……私は【スぺイラー】の10連勝ですわ」

「エリは昔からそればっかでうるさかったです」

「ロミには言いたかったのですわよ!!というか私があなたにうるさいほど伝えたのに、ロミは私に何も言ってくれないじゃないですの!」

「まだ決まってなかったから当たり前です」

「もう決まったにゃ?」

「そうですね……私は3連王を狙おうと思っています」

「3連王……良いにゃあ……そういえば陸上の3連王って何だったにゃ?」

「確か【イシュレーヌ】【デスファイアー】【スペーシア】の3つ堕多様な気がします」

「名前が1つ恐ろしいものが混じっているにゃ……」

「でも空中3連王よりかは簡単だと思いますわよ」

「そうですわ~陸上3連王は空中3連王よりも昔からあるものですわ~」

「そうなんにゃね!ならば安心にゃ」


ということで、各々出たいレースは言い合ったのだが、唯一私だけは

まだどのレースに出ようか決めかねていた。

というかまずは、1級レースに出るために、2級レースで1位を取らないといけないのだが……

一応レースは出たいレースがあれば、すぐさま決めて参加することは可能らしい。

しかし、当日参加が可能なのは2級レースまでで、1級レースは1か月前に報告しないといけないらしい。


「とりあえず、私はこれから2級レースに向けて頑張るにゃよ!」

「ええ、デビュー戦はもう済ませてある皆ですからそこは楽でいいですわね」

「私たちは別に2級レース走らなくてもいいですわ」

「そこは羨ましいにゃ……」


そう、本来は、学園に所属して、デビュー戦が終わり2級レース経験してから1級レースが普通なのだが、中等部でレース経験者、もしくは、自由枠でデビュー戦と2級レースに出場している種族は免除となっており、1級レースにすぐ参加できるらしい。

本来では1位の種族が免除されるのだが私は、この学園生徒会長から、推薦されているため、特別に免除されてもうデビュー戦は済になっているらしい。

しかし、2級レースは走った経験がないため、私は2級レースから入ることになっている。


ということで、私たちはそれぞれ、出場するレースも決まったことなので、ひとまずは、楽しみに待つのだった。

私の2級レースは1週間後の木曜日……

それまでしっかりとトレーニングに励むのだった。


そこから1週間の間に私の周りではどんどんデビューが決まり、既に1級レースで1位を取っている種族も現れてきた。

さすがはスラチオ学園生と言ったところだろうか……

本来の一般学校ならばここまですんなりと1級レースで1位は取れないらしい。

エリから聞いた。


『エリが後ろから追い込んできます!なんという脚力でしょうか!最後尾から一気に抜き出てきました!1級レース【スぺイラー】初戦でエリがとんでもない追い込みです!後ろの種族も追いつくことは出来ません!そしてそのまま1位でゴール!!なんという初戦でしょうか!圧倒的な差をつけエリが堂々と1位でゴールしました!』


次の日では。


『第1級レース【フェルリー】初戦出場のロミがどんどん上がってきています!ここから差していくことは出来るのか!』

『昨日はエリの初戦、そして今日はロミの初戦ですか。2人共2級レースでかなりの実力を持っていますからね、ロミは特にここからだと思いますよ』

『おっと!?ロミがさらに速度を上げた!地面を揺るがすような大きな走りです!差せるのか!ここで……抜かしました!1位ので逃げていたミューを抜かし、今ゴールしました!!』

『素晴らしい差し戦法でしたね、並ぶことなく差していきましたよ』

『1級レースで暴れるのはやはりロミとエリか!』


エリとロミは順調そのもので、1級レースを2人意識し合うかのように1位を取っていた。

ライバルとは本来こういうことだろう。


「私もいつかこの2人に並びたいにゃ」


とモニターを見ながら、私は軽く呟く。

そんなことを考えながらトレーニングをしていると気が付いたら2級レースの前日になっていた。

シャーリン: うにゃあああ!エリもロミも羨ましいにゃぁ!早く一緒に1級レースで走りたいにゃぁ……2級レース早く1位取って1級レース頑張るにゃ!ということでみんにゃ!これからも【猫の私は異世界に行きましにゃー】をよろしくお願いするにゃー!!

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