表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫の私は異世界に行きましにゃー  作者: 蜂鳥タイト
第1章・第2部 レース編
134/147

114話 ミシュリーの復活にゃー


 私たち、陸上種族達が個人練習をしている間、鳥族トレーニング場では、スライとフランが共同で、トレーニングをしていたらしい。

しかし鳥族のトレーニングは、いつもと同じようで、普段とあまり変わらず、足に重りを付けて、飛ぶというトレーニングを繰り返しているらしい。

まぁ……フランとスライは現在の鳥族一年生の中では最強と呼ばれている2人ではあるので、このくらいのd練習で、羽を休まエル程度がちょうどいいのだろう。

ということで、私たちは今日から再び、普通のトレーニングに向かっていく。


一方その頃、とあるレース会場では……


「やほー!ニリ―!おっひさー!」

「あら!ミシュリーさん!やけに早いのですね……」

「いやーあたしってマジ待つの苦手じゃん?妹に合わせる予定だったんだけど、体が疼いちゃって!もちろんいいよね?」

「はい、もちろん大丈夫ですよ!今回は荒れますね!」

「戦術を大きく変えた、あたしに勝てる鳥族なんて今ではいないし~」

「そうなんですね!楽しみにしてます!」

「んじゃまったね~」

「頑張ってください!」


とミシュリーが飛んでいく。

その後、ニリがミシュリーのレースを間近で見たいがために、受付を交代したのは内緒の話。


そして再びスラチオ学園、陸上トレーニング場に戻ってくる。

そこでは、私とエリ、ロミが、各々の個人練習の成果をお互い八ぴょぷするため、模擬レースを行うことになった。

もちろん無断で。


ということで、集まったのは、私、そしてロミ、エリ、ヒミル、ニュイの5種族だった。

ニュイとヒミルは、ともに陸上2級レースで5連勝しており、こちらも1級レースで戦えるほどの実力があるのではないかともいわれている。


「じゃあ始めるよー!今回のレース場はゴム距離3000Mだよ!」


セレナが旗を持っている。

セレナの声はかなり聞こえやすいので、スタートの合図にはぴったりだと思う。


「絶対負けないですわよ!」


とエリ。


「私も!」


とニュイ。


「練習の成果見せて差し上げますわ!」


とヒミル。


「私は普通に行きますか……」


とロミ。


「頑張るにゃー!」


と私。


「それでは行くよー!5!4!3!2!1!スタート!」


旗が降りるギリギリで……

私はチラッと旗を確認した後、スタートする。

スタートの練習をしていなかった、ヒミルとニュイも同時にスタートしたので、どうやらスタートに関しては全員完璧らしい。


(さすがだにゃあ……私も負けてられないにゃ!)


と、どんどん加速していく……

初めてこの【極逃げ】をした時には途中足に限界が来たため、スピードが落ちたのだが……


(どういうこと……シャーリン、エリさん、ロミさん……まるで別人ではありませんこと!?)


ヒミルが目を丸くした。

それもそうで、結構、個人練習が良かったのか、私たちの走り方は変わっている。

それはニュイも気が付いているようで……


(ラストの直線……ここから加速していくにゃー!!)


と隣からものすごい速度で追い上げてくる種族がいた……

ロミだ。

ロミがあり得ないほどの速度で私の後ろへと近づいてくる。

元々差し込みが上手だったのが個人練習でどうやらかなりパワーが付いたようで……

……がその後ろからエリがロミの背中を追いかけている。

エリの走り方は昔に比べると少し軽くなったように感じる……

私も負けじと加速する……

ヒミルとニュイはどうやら私たちの速度にはついてこれないらしく、どんどん離されていく……


「へえ……あの3人……」

「1年生陸上最強って言われてた子たちか……やはりとんでもないねぇ……」

「えー!私たちの所に来るのー!?」

「飛び入りする可能性はあります」

「だってミンたちが教えたんでしょ?そりゃ強くなるよね」

「私は別に」

「ああ、練習方法を教えただけだな。飲み込むのが異常に速かったというべきか……」

「これから先が怖いわ~」

「そういえば今日の空中1級レース【エレメンタリオン】にあのミシュリーが出場するらしいわ」

「うわぁ……化け物が復活してしまったかぁ……」

「とはいえ3年のブランクは大きいんじゃない?」

「それか戦術進化してるかのどっちかだろう」

「あのミシュリーさんが戦術進化したら誰も敵わないじゃない!?」

「一瞬だがスターリ―に勝てるほどの速度だしな……」

「さすがに出ないでしょ、まだ」

「だとしても、恐らくシュレーヌよりは上だろう」

「とにもかくにも……見どころね」


上級生たちの会話をよそに私たちはもう、ゴールまで50メートルを切っていた。

見えてはないが、どうやら3人横並びうらしい……

隣から2人の息遣い、足音が聞こえてくる。


(足はまだ動くにゃ……宙に浮くくらい動かすにゃ!)


私は手を大きくそして足を速く動かすことを意識する。

若干前に抜けたようだ……

正直ここからはもう無我夢中で走る。

そして……


「ゴール!1位シャーリン!1分19秒!2位!ロミ1分20秒!3位エリ!1分21秒!4位ヒミル!2分23秒!5位ニュイ!2分25秒です!」

「私ぁのロミに勝ったにゃ!!」

「くうう!惜しかったですわ!!」

「2位……まだまだでしたか……」

「とりあえずお疲れさまにゃ!」

「いやぁ……さすがに無理ですよ……」

「本当に速すぎましたわ……」


ヒミルとニュイも奥から歩いてくる。

しかし良くめげずに頑張ったと思う、もしも私がそんな大差付けられたら、恐らく心折れていたはずなのだ。


「そういえば今日ミシュリーさんの復帰戦があるみたいだよ」


ニュイの言葉に私たちはびっくりする。

そんな情報全く知らなかったのだ。

恐らくミシュは絶対見たいと、思っているだろう。


「じゃあ今日トレーニングこれで終わるにゃ!ミシュリーさんのレース初めて見るにゃ」

「そういえば私も初めてですわ!」

「エリは鳥族に興味なかったでしょう……」

「そういうロミはありますの!?」

「怪我したって聞いてから見るのためらって見れてないですけど……あなたのような不純な動機ではありません」

「私も見てないから見たーい!」

「それじゃあ早速グループ寮にもどるにゃー!」


ということで私たちはいち早く寮に戻り、スライとミシュ・フランにカードで連絡を送るのだった。

そういえばフランに聞いたところこのカードの名称は魔力カードという物らしい。

ということで私たちは3人組が戻ってくるのをゆっくり待つことにしたのだった。

シャーリン: 久しぶりの皆とのトレーニングだったにゃー!ものすごく成長しててbニック利したけど勝ててよかったにゃ!ということで!皆様これからも【猫の私は異世界に行きましにゃー】をよろしくお願いしますにゃー!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ