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猫の私は異世界に行きましにゃー  作者: 蜂鳥タイト
第1章・第2部 レース編
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112話 追い込みの練習ですわ(エリ視点)③


 今日も私とミンはアスレチックトレーニングを始める。

今日のアスレチックコースは5階で、どうやら、ミンが言うには最難関コースらしい。

ミンで最難関コースというならば、かなりしんどくはなってくるだろう。


「準備はいい?5階は、4階のような長くはないし5コースしかないけど、かなり難しいよ」

「もちろんですわ!やってやりますわよ!!」


ということで、私とミンは5階へと続く階段を上っていく。

ここからが本番……最難関の5階……

正直怖い思いもあれば楽しそうな思いもある。


「第1コース……これはどうやってやりますの??」


第1コースと書いているのだが、見えているのは手型に刻まれた床と飛び飛びである手形にくりぬかれた棒がある。

かなり細いし距離があるので、慎重に行かないと落ちてしまう可能性もある。


「これは、手前のスタート部分で倒立して、そのままあそこの棒に飛び移る」

「それってつまり【片手倒立で棒を渡って行くコース】ということですの?」

「そういうこと」


私はとりあえず両手が書かれている所で普通に倒立する。

これだけでも、結構tからは使うし、下を見ると吸い込まれそうな気分になってしまう。


(このままジャンプして片手で着地……)


私は両手に力を入れて飛ぶ。

正直、手が宙に浮き地面が遠くに見える……

そして棒が見えてきた。


「ここですわ!」


と私は右手を出し棒を上から掴む。

本当に片手でt噛めるほどしかないため、今左手はぶらぶら状態である。


(これをあと3回……ふざけてますの……片手で飛べなんて……)


そのまま飛んでも「恐らく片手で体を浮かせるのは不可能に近いだろう……

しかもどんどん離れている……

つまり休めない……


「やりますわ!!」


ということで私はゆっくりと背中から倒れる。

そしてある程度斜めになったところで手で体を押し飛ぶ。

そうすることにより前に飛ぶようになる……

しかしそうすれば、棒部分で止まることは不可能になので、私が考えた作戦……それは。


「今左!飛ぶ!次右!飛ぶ!今左!飛ぶ!最後右!飛ぶ!危ない!!」


そう、勢いのまま片手でどんどん飛んでいこうという作戦だった。

そうすればどんどん加速が付くので、長い距離も心配なくなる、という寸法なのだけど。

最後の休憩地点地点が結構ギリギリで、両手が付いた時、ギリギリ手の平半分の所で乗ることが出来た。

あと少し後ろならば、体の重みで落ちてもおかしくはないだろう。


「やりましたわ!」


私は笑顔でガッツポーズをする。

正直腕がものすごく痛くなった。

それはそうで、普段片手倒立状態で、飛び回ることなどしないのだ。

しかしミンはあっという間にここをクリアした。


「ふう……さすがに少し難しいね」

「いや……ミンさんめちゃくちゃ早かったですわよ……」

「たまたま」

「絶対違いますわ!?」


ということで、私たちは第2の難関に向かう。

ここはどうやら、垂れ下がっているロープを掴み、前まで進んでいくというところらしい。

ロープに関してはものすごく細いので、恐らく片手ずつ掴んでいくことになる。

先ほどで腕をかなり消耗したので、今回の第2コースはほんとうに難しく感じるだろう。


「それでは行きますわ!」


私は腕を軽く回すとそのままぶら下がる……すると


「おわああ!回りますわ!」


そうそのロープの上が体重移動によって回るのだ。

難易度はかなり高い。


「届きなさーい!!」


私は思いっきり次の所のロープを掴む……

するとものすごい速度で回る。

どうやら回る速度も、1本1本違うらしい……

片手でつかんでいるので、下手したら吹っ飛んでしまう。

しかし私は諦めず、続けた結果、一応休憩地点までくることは出来た。

後からくるミンも、このギミックには結構苦戦しているらしい。

だが、やはりミンはパワーが異常にあるので、特に問題は無いようにスラスラとクリアする。


「はぁ……はぁ……疲れた」

「やっと息が切れ始めましたわね……私はもうとっくに腕は限界ですわ」

「次は休憩コースだから」


次は球を押していくものらしい……

一応スラチオ学園にある、精錬鋼球と同じ大きさはあるだろうが……

私は小さいものから順に押していく……

次から次へと、重くなるこの感覚は、確かにトレーニングをしている。という自覚が生まれるのだ。


「これでクリアですわあああ!」


ということで隣のはしごが見える位置までくると、私はそのまま橋後に飛び乗り上の休憩地点にたどり着いた。

ミンも隣でクリアしたらしい。

このような道具を使ってアスレチックをする道具は、基本、隣にも同じコースがあるために、楽でいい。


「次からが大変だよ」

「あと2コース頑張りますわよ!!」


ということで、私とミンはいいよアスレチック最後のコース……

第5階層、4コース5コースに挑戦していくことになるのだった。


エリ: 第5階層難しすぎですわ!!もう腕がパンパンですわ。

皆様、これからも【猫の私は異世界に行きましにゃー】をよろしくお願いいたしますわよ?

私が、これだけ頑張っているのですから!

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