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猫の私は異世界に行きましにゃー  作者: 蜂鳥タイト
第1章・第1部 ライブ編
120/147

100話 これが最高の演奏にゃー


 いよいよ幕が上がり、私たちの演奏が始まる。


「「「「は!!」」」」


ドドン!と大太鼓の大きな音が鳴り響くと同時にヴァイオリンの演奏がスタートする。

今回の演奏は普通のライブではない。

全ての楽器を使ったパフォーマンスがメインとなる。

セレナが太鼓とヴァイオリンの音楽に合わせて、舞を踊る。


「「「「セイヤ!」」」」

「行くにゃーーー!!」


ジャーン!!と巨大な銅鑼の音が響き渡る……

しばらく銅鑼の音が鳴り響いた後……


「「「「ソーレ!!」」」」


と私たちの楽器全部が入る。

これが私たちのバンドの特徴で、歌ではなくパフォーマンス重視に切り替えることが出来るのだ。


「あ~~あ~~」


私は、琴を弾きながら、音楽に合わせて高音の声と低温の声を繰り返す。

かっこよくなるように計算しながら……


シャーリン:「私たちの音楽を聴く準備はいいか?心して聞けばわかるさ皆!」

ミシュ:  「あなたに届くは無限の彼方へ、私の思いは消えてく明日へ」


全員:   「さあ私の思いの演奏、受け取って!」


一発の銅鑼の音が鳴り、ここでサビに入る。

サビは歌無しですべて演奏とセレナの舞になる。

大太鼓の力強い音に、美しい音色を奏でているヴァイオリン、そしてそこに高らかと空を飛んでいるような、音色の尺八。そして軽く楽しそうな音を出している琴、そしてその音色に合わせてくれるかのように聞こえてくるギターとピアノ……


「「「「は!」」」」


ドン!と太鼓の音が響き渡る。

ここからは静かな演奏になるため、琴とピアノの出番となる。

セラムは地面に座り腕だけで、舞のようなダンスを披露している。

まるで、本当に悲しくなってくるかのようなそんな表情を見せて……

そうしてゆっくりと立ち上がる。

他の楽器もそれに合わせて、入る。


スライ: 「絆は少しでも途絶えるものはないから、いつまでも迷っているわけじゃないから」

フラン: 「それでも誰かを思う心に、確かな希望に燃える炎を」


全員:  「これでも足らない!もっと来て!」


今度はドラが入りそのまま全員の楽器が入る。

これは、私が考えた構成で、一回目は少し落ち着いた雰囲気を出すために、ドラの音が止まるまで待ったのだが、今回は元気よくを意識している。

一応そこからの展開は先ほどとはあまり変わらない。


ロミ: 「お互い喧嘩の仲良くライバル、そんな思いも悪くないよね」

シャーリン: 「そんな思いを胸に込めて、最後で最高の演奏を!」


全員: 「揺るぎない絆・炎を燃やせ!!」


ここからは最終局面の為、私たちは全力で、楽しく演奏するだけ、失敗を恐れず、突き進んで行くだけ。

セレナの舞もさらに動きが大きくなる。

観客ももう、圧倒されているのか、初め沸いていたのがもうほとんど静かになっている。

来れこそが私が求めていた最高の演奏。

多楽器バンドという組み合わせの魂胆だった。


そうして最後……ジャー――ン!と大きなドラで終わる。

しばらくのドラ余韻がつづいてb静かに消え去る……

その瞬間会場から大歓声と、大拍手が巻き起こった。

今までにないようなものすごい拍手で、私たちは思わず圧倒されてしまう。


「本当に良かったよ!皆!」

「素晴らしい演奏でした」


私たちが舞台裏へと楽器を運んでいるとき、隣から【シマ×シマ】の2人が拍手をしながら、歩いてきた。

どうやら私たちの演奏はうまくいったようで、とても嬉しい。

そうして一応荷物を片付け終わり、廊下に出たのだが、なんとそこには20組全員が拍手をして私たちを出迎えてくれていた。

まさかここに20組全員が私たちの帰りを待っているとは思わなかったのだ。


「お姉ちゃん!?」

「やっほー!良かったじゃん!」

「フラン、良い演奏になりましたね」

「ちょっと姉さん、頭撫でるのはいつもやめてって言ってるよね?

「そうでしたね」


ピーンポーンパーンポーン


『えー今回参加してくださった皆様!全員一度第一ライブ会場の観客席にお集まりください』


と放送が流れる。

どうやらいよいよ閉会式らしい。

過ぎてみればあっという間の出来事だった。

ということで、私たちは、観客席に座ると、再び前に女の人が歩いてくる。


「これから【ランビスライブ】の閉会式を行います!まずは皆様、本当にお疲れさまでした。3日間というかなり長いスケジュールとなりましたが、皆様それぞれが協力をして下さったおかげで、今!こういうふうに閉会式を迎えることが出来ました!本当に皆さんありがとうございます!」


周りからは大きな拍手に包まれる。

本当に今回は結構いい感じにできたと私自身も思っているのだ、


「私もものすごく興奮してしまって鳥肌が立ちました!まあ……私ユニコーン類なので、羽はありませんが」


とたまに冗談を言って周りを和ませてくれる。

本当に司会を楽しんでいるのが分かる。


「それでは皆さん!今回の【ランビスライブ】はこれに似て終了を宣言したいと思います!本当にありがとうございました!!」


周りからは一斉に拍手が巻き起こる。

1年の私たちが続けてきた努力が今日、報われた日になった。

蜂鳥タイト: 皆様ここまでお読みいただきどうも有難うございます!皆様のおかげで、無事100話までくることが出来ました!

大規模のライブが終了し、これからは本格的な、レースのお話になりますので、皆さんこれからも是非楽しく、お読みいただけると幸いです!

それでは皆様、これからも、【猫の私は異世界に行きましにゃー】をよろしくお願いいたします!!


なお、次の話は特別外伝を書こうと思っています!Twitterにて表記していますが、Twitterにて、#ネコワタ100話記念をつけて、応援メッセージツイートや、おめでとうメッセージツイートをしてくださると、外伝としてキャラ達と一緒に、ボイスメッセージという形として、紹介させて頂こうかなと思っています!、基本匿名ではありますが、名前だしてもいいよ!という方は、是非ツイートに名前OK!と記載していただけると嬉しいです!



新しい話の更新は普段通り行っていく予定です!

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