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猫の私は異世界に行きましにゃー  作者: 蜂鳥タイト
第1章・第1部 ライブ編
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99話 【ランビスライブ】出番本番にゃー!


 いよいよ迎えた【ランビスライブ】本番当日。

私たちは朝礼の為、シュレーヌさんと先生の前に集まっていた。


「いよいよ【ランビスライブ】本番だ。ここでは上位20組のグループが順番にライブをすることとなる」

「そうです!【シャースミミリン】の皆様方も選ばれしグループなのです!そこを踏まえて楽しいライブにして下さい!」

「「「はい!!」」」


私たちは先生とシュレーヌの話に大きく頷くとそのまま楽器を運んでいく。

【シャースミミリン】の出番は一番最後の夜10時なので、結構時間はある。

しかし裏ステージは、今日別のグループが練習しており、使用はできない。

かつ、運搬車には、距離が遠すぎるがために、楽器を運んでまで練習は出来ないのだ。

だからほかのグループとかは、ステージで他のグループを見て楽しむのだ。


ということで、いきなりだが、ライブが始まる。

どうやら、二次予選ランキングの下から順にパフォーマンスをしていくらしい。

ということで、今は二次予選ランキング20位のグループがパフォーマンスをしている。

2次予選が20位だったとはいえ、100組から選ばれてるだけあって、実力はかなり上位となっている。

一次予選と、二次予選はMV審査だったとはいえ、MVはプロの人が選別してくれたので、ほとんどがプロ級なのは言うまでもないだろう。

私は、しばらく見入っていると、隣のフランから腕をつつかれる。


「なんにゃ?」

「シマリンが呼んでるけど」


私は首を傾げながら廊下に出ていく。

今は開演中のため、誰も歩いていない、私とシマリンの2人の空間になる。


「シャーリンさんに一ついいでしょうか?なに、怒りはしませんから身構えないでください。お願いをしに来ただけです」

「別にいいにゃけど……お願いってなんにゃ?」

「えっと……このライブパフォーマンスは、ランキングに入れておめでとうの感謝ライブじゃないですか」

「ま……まぁ……そうだにゃ……」


(シマリンって結構ぶっちゃけた話しするんだにゃぁ……)


「ということはつまり……合体してもいいのですよね?」

「合体……?一体どういうことにゃ?」

「つまりです!私たちと合同ライブにしませんか?前に温泉でしたようなあのライブです」


あの時のライブは最高に楽しかったことをまだ覚えている。

正直私たちもこんな大舞台……私たちだけだと、少しだけ寂しい気もする。

ということで、【ランビスライブ】実行委員会の人に相談したのだが……


「すみません……急遽な予定変更は、私たちにとっても大変なことになるので、認めることは出来ません」

「分かったにゃ……」


私たちはあっさりと拒否になってしまい落ち込んでしまう。

まぁ……なんとなく分かっていた。

前回は、【シマ×シマ】の皆さんが主体として、ライブをしていたから私たちが参加できたのあって今回はまた違うのだ。

そう簡単に合同チームを組めるはずもなかった。


「とりあえず戻りましょう、今回の話はなかったことにお願いします」

「分かったにゃ!お互い頑張るにゃ!」


ということで、中に戻るとものすごい大歓声が起きていた。

正直なんだこの大歓声と思わざるを得ない。


「どうしたにゃ?」

「あっシャーリン!見てよ!今パフォーマンスしてるの二次予選15位の人なんだけどね!」


私はミシュに言われるがままステージを見る。

そこのステージでは1人の女の子が踊っているのだが……何か既視感を感じる映像だった。

女の子が四角いところの横に立ったかと思えばそのまま中に飛び込むと、衣装が変わり、出るとまた戻る。

そう……前世のライブでよく見るようなモニターを使ったライブパフォーマンス……

あっ何故私が知っているのかというと、テレビでよくライブを見ていたからで、

その時もモニターを駆使して衣装を変えたりしてダンスをしていた。

まさにそういう感じのパフォーマンスのように感じる。


「すごいですわ……私たちにはできませんわよ!」

「本当にいろいろなライブがありますね……」

「私たちには私たちのライブがあるでしょう?そんなこと言ってないでしっかり見て学んだら?」

「そうしよー!ね!」

「セレナは私と一緒にいて、ちょっと見てほしいところあるから」

「ん?フランりょーかい!」


ということで私たちはこの後もライブを満喫する。

そうしていよいよ【爆速ランナーズ】の出番が回ってきた、

そこで私たちは1つ驚くことになる。


「にゃにゃ!?」

「これは……なかなか思い切りましたわね!?まさか隠れて練習していましたの!?」

「まさか……【爆速ランナーズ】全員集合ですか……」

「お姉ちゃん!見てるよ私!」

「叫んでも届きませんわ~」

「まさか……伝説世代全員で来るとはね」

「すごいすごい!!?何あのパフォーマンス!私でもしたことないよ!」


そうして【爆速ランナーズ】は見事な大歓声で、パフォーマンスを終了するのだった。

それはそうだろう、今までは、休止として、2人でしか活動していなかったのが、いきなりサプライズとして全員登場したのだ。

それは盛り上がるに、決まっているだろう。

そうして、いよいよ2次予選の2位……【シマ×シマ】の順が回ってきた。

正直今回の【爆速ランナーズ】でかなりハードルが上がってしまっている……【シマ×シマ】の2人には、かなり重圧かかってしまう。


「みんなー!!盛り上がってるー!!?」

「前回の【爆速ランナーズ】の盛り上がりで私たち少し下がり気味だけどー!頑張るからねー!」


と周りからかすかに笑いが起こる。

ここらあたりはさすがアイドルというところだろうか、緊張をしているのにも関わらず、見事ないいまわしで、観客を笑わせたのだ。


「シャーリンそろそろいきませんか、舞台裏からも見れますし」

「ロミ、そうだにゃ!」


ということで、私たちは、次の出番に備えて舞台裏へと歩いていく。

楽器の準備は、もう済ませており、いつでも出せる状態で置いている。


「取り合えず円陣組むにゃよ!」


私は皆を集めて丸い円のように並ぶ。

正直、この世界に、円陣というものがあるのかと不安になったのだが、どうやらあるみたいだ……


「【シマ×シマ】のみんにゃが今パフォーマンスしてるから静かににゃ……【シャースミミリン】ファイト―」

「「「「おーー」」」


ということで私たちは一斉に拳を振り上げる。

それと同時に音楽がやんだ。


「それでは私たちのライブはここまでです!次はラスト!【シャースミミリン】のパフォーマンス!皆!期待しててね!」


と頭を下げる。

それと同時に上から幕が下り、すべており終わると私たちの方へ歩いてくる。


「後はけっぱってくださいね!セレナしっかりけっぱりなさい!」

「私たちは先にお疲れー!楽しみにしてるよー!」

「うん!私けっぱる!」

「私たちも頑張るにゃ!」


ということで私たちは急いで楽器を準備する。

正直本番の舞台……ここで配置をミスするわけにはいかない。


「皆行くにゃよ!」

「はい!」


『それでは最後……【シャースミミリン】で、新曲【揺るぎない絆・燃やせ炎よ】です。新楽器である和太鼓や、ドラ・尺八の音色、そして美しい音色のヴァイオリンなど多様性を生かした、パフォーマンスをぜひともお聞きください!』


その説明が終わると、下から幕が上がっていく。

いよいよ【ランビスライブ】での私たちの演奏が始まるのであった。


レミン: 今回は私ですか?ということは……次、ミシュリーですか……?え?はやく言ってほしい?はいはい……今回私たち【爆速ランナーズ】は全員参加になりました。

ちなみに練習は、寮を作っているときにスラチオ学園が、無人になることを聞いて、全員でれんしゅうをしました。

ヴィラ―さんは、あまり乗り気じゃありませんでしたが、でも優しいお方なので、来てくださいましたね。

それではこれからも【猫の私は異世界に行きましにゃー】をどうかよろしくお願いいたしますね。


フラン……私の妹はまだちゃんと飛べているかしら……?そろそろ不安だわぁ……

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