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猫の私は異世界に行きましにゃー  作者: 蜂鳥タイト
第1章・第1部 ライブ編
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95話 セレナからのアドバイスにゃー


 ひたすら練習を続け、いよいよ最後の測定がやってきた。

私はゆっくりとトラックの所へと歩いていく。

ちなみに途中からトレーニングを終わり、エリとロミが合流して私のフォームやスタートなどを指導してくれた。

正直私だけではこのトレーニング方法は思いつかないだろう。

というトレーニング方法もあった。


「とりあえず頑張って!あれだけ練習したんだから1ダンスと同じだよ!」

「ありがとにゃ!セレニャ!」


ということで私は、いつもより姿勢を低く構える。

これはロミに教えてもらったやり方で、どうやら、このままいくと、風の抵抗を序盤に受けないらしい。


「よーい……スタート!!」


私はエリの声を合図におもむろに飛び出した。

今までよりはかなり走れている気がする……のだがなぜか足が動かない。

確実に調子は今までよりも格段にいいのだが……まだまだ実力不足なのだろうか?

私はそんな不安を抱えてたままゴールしてしまう。


「タイムはどうにゃ!?」

「うーん……さっきと変わらないですね……」

「それでも十分速いからいいじゃないですの?」」

「確かにそうですよシャーリン。今のあなたならば確実に、他の陸上種族相手に引けを取りませんから」


エリとロミが直々に言うということは、その通りなのだろう。

もしくはまだまだ私の努力不足なのだろうか。

私はもともと、レースを全く知らないところからやってきて、偶然にもスラチオ学園からオファー来たのだ。

そんなこと普通ではありえない。

つまりようやく私は皆に追いついたのだ。


「ここからさらに努力したらもっと上をを狙えるにゃよね!」

「その通りですわ!ですが私ももう抜かせませんわよ!」

「私も同じです。エリとシャーリンには抜かされるわけにはいきません」

「ところで、ミシュ、スライ、フランはどんな練習したのかなー??」

「それぞれ個人練習じゃないですか?ミシュさんは見てるだけですが」

「絶対そうですわよね!ロミと意見が合うのは癪ですが」

「私もそう思うにゃ」


エリの言葉にロミが一瞬反応しかけたので私は慌てて言葉を並べる。

本当にエリとロミ合わせるとろくでもないことが分かった。


「だよね!ありがとう!」



そしてここから5時間前の午後1時。

ミシュ・フラン・スライがいる空中トレーニング場では……


「今日も個人練習をしましょう、ミシュはおとなしくベンチで座っているように」

「了解ですわ~」

「分かった」


そう、シャーリン達の会話と全く同じことが起こっていたのだ。

一応この個人練習にはある訳があり、一緒に飛ぶ練習、並走飛行トレーニングだと、2人が速すぎるあまり、皆が追いつけないためだ。

別々にしたら好きならタイミングで入られるので、結構個人練習は良かったりもする。



そうして、私たちは一斉に集まると、これから車庫に入っている運搬車に向かう。

何故わざわざここに行くのかと言いますと、本来、このスラチオ学園というのは、居残り練習は禁止という名目があるのだ。

だからこそ後から練習したいと思っている人たちは部屋で踊ったりダンスを隠れてするのだ。

この学園は、表彰祭ワインドパレードも大事だが、一番はレースに焦点を当てている学校ということで、過度な練習は身を危険にするという理由により、名目上は禁止にされている。

正直この校則にはシュレーヌも変だと感じたようで、ある程度は見逃しているらしい。

自分で設定した校則ではあるのだが、なかなか変えることが出来ない状態なのだとか……


「みんな集まったね!じゃあこれから!ダンス特訓を始めたいと思います!この私……セレナが先生となります!」

「頼もしい限りですわよ!」

「もともとダンスから来た人に教えてもらえるなんて……すごいです」

「これは勉強しがいがありますね」

「私は見てるだけだなぁ……」

「ミシュ大丈夫にゃ!羽が治れば絶対に私たちと同じになれるにゃ」

「そうですわ~そんなに気を落とさなくてもいいですわ~」

「ミシュは皆の踊りを覚えていてほしいです!羽が治った時みんなと合わせられるように!」


ということで今回は、私に教えてくれたダンスをみんなに教えていく……やはり皆も、私と同じようにできていない。

私も先ほど教えてもらった風に手と表情、顔を動かす。


「うん!シャーリン良いよ!」

「何でそんなうまいですの!?」

「飲み込みさすが早いですね……」

「シャーリンとてもお上手ですわ~」


正直早く言いたい、私はあの時セレナにもう教えられていることを……

じゃないと本気で私は見たら覚えてしまうタイプになってしまう。


「みんにゃ!私はセレナに先に教わってるからにゃ!」

「先ほどセレナさんと2人だった時……まさかこのダンスを教わっていたのですか?」

「バレちゃった?そうそう!この人数で教えるなら私1人より2人の方が良いからね!」


納得した。あそこまで詳しく注意を受けたのは、私を教える立場にしたかったということだろう。

私たちはようやくすべてを理解して、これからはライブに向けて、調整をしていくだけ。

ライブまで残り、2週間ほどしかないのだが、今回のセレナが仲間に入ったことでより、強くなると私たちは考えるのだった。

セレナ: 皆さん!改めて初めまして!私【桜の妖精】サクイシ・セレナです!本文にも出てきましたが、私はレースではなく、ダンスをメインに活動してます!


シャーリン: セレにゃん!そろそろ宣伝!次話の告知でもいいにゃ!


セレナ: おっと!!そうでした!!!皆さん、楽しんでいくれてますか?もう私たちの活躍も95話!凄いよね!私の登場は遅かったけど……ここまで私たちの事を応援してくれている人がいて、私本当に嬉しい!ということで最後の締め行きますよー!!皆さんこれからも【猫の私は異世界に行きましにゃー】をどうかよろしくね!ありがとう!

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