表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫の私は異世界に行きましにゃー  作者: 蜂鳥タイト
第1章・第1部 ライブ編
11/147

8話 スラチオ学園に着いたにゃー


 ついにその日がやってきた……。


「今日が招待日にゃー!!」


私は大きく伸びをすると荷物をまとめフロントのところまで歩いていく……


「シャーリンさん!今回は推薦入学おめでとうございます!!ぜひとも活躍を期待していますね!!」

「ありがとにゃー」


と宿屋を出た瞬間目の前に豪華な馬車が止まっていた。


「にゃにゃ???時間間違えたにゃ!?」

「シャーリン様ですね?時間はちょうど10分前です。どうぞこちらへお乗りください」


周りから羨ましそうな目で見られている。

私は馬車の中に入るともうすでに何人か乗っていた。


「シャーリン、こっちこっち」


私はミシュを見つけてその隣に座る。


「まさか全員推薦者にゃ?」

「そうだね、一応最初10人だったみたいなんだけどシャーリンが追加で一人追加したみたい」


人期は強い殺気のような視線を感じていた。


「な……なんか怖いにゃ……」

「ちょっと」


私は奥に座っている女の子に話しかけられる。

どうやら私の事を睨んでいるようだった


「あんなダメダメの走りでよく推薦されたわね?私たちは本気で走っているの分かる?中途半端な気持ちで入学されるのは迷惑なのよ」

「う……」

「ちょっと!そんな言い方は……」


ミシュが突っかかろうとしていたため私は慌てて止める。


「あなたミシュね……あなたも相当の実力者ならば分かるのでは?真剣に走っている所にこんな……初心者と一緒だなんて品が下がります。今すぐにでも馬車を降りなさい!」


やっぱりそうにゃ……みんな必死……私みたいな初心者はダメにゃ……

と私が立ち上がろうとしたとき隣から手が伸びて止められる。

隣には鳥類?だろうかの女の子が座っていた。


「あなたは降りなくて結構ですよ~それと失礼ながら申し上げますが~あなたは前回第2級レース、[スイレーン]で出遅れたのではありませんこと~?ヒミルさん」

「それはどうでもいいだろ!?だれだ?」

「遅くなりすみません~わたくしはコッルル・スライと申します~わたくしは前回で準2級、蝶レース[イーラー]を2連覇しましたわ~」


その言葉にみんながざわつく。


「それで~あなた出遅れてから追い上げることをしましたか~?」

「それは……」

「出遅れてそのまま諦めて10位~そんな情けない話はありませんね~?それに比べてどうです~?シャーリンさんは~走りは素人そのものですが~抜かされた後に発揮した最後の加速あの時絶対に勝つという強い意志がはっきりと私には見えましたわ~、初級レースとはいえ~あのメンバーの中で2位~すごいじゃありませんか~並の初心者では絶対できないことですよ~?」

「コッルルさんありがとうございますにゃ……」

「スライでいいですわ~わたくしは誰とでも仲良くしたいと思う派なので~ですが今回みたいな決めつけで相手をけなすのは~わたくしは許せませんし~皆さんもあのレースを見ていたのなら分かっていたのではありませんか~?ここで降ろすべきはどちらか~途中で諦める情け者かもしくは最後まで諦めない初心者さんか~私は諦める情け者を降ろすべきだと考えますわ~」

「その通りですわ!」


と乗り込んできたのはエリとロミだった。


「エリさん!ロミさん!にゃ!」

「お久しぶりですわね!シャーリンさん」

「お久しぶりです」

「あなたですか?シャーリンをバカにしたって言うのは」


ロミがヒミルの顔を見る


「これはロミさんどういたしましたか……?」

「シャーリンさんは私のいわゆるライバルです。そのことを踏まえて発言をして下さい」

「ついでに私からひと言申しますわ!シャーリンさんは私に勝ったのですから、あなたの先ほどの発言は私達も侮辱したことをお忘れなく」


と2人は私の席に近づいてくる


「お久しぶりですわね」

「ありがとうございますにゃ……ロミさん……エリさん……」

「いえいえ……仲間は必要不可欠ですから、何かあれば私たちを頼ってください。それと珍しいですねスライがあんな怒るなんて」

「そうですか~?私は前からこんな感じですよ~?」

「普段は温厚でもっと優しくてかわいいですわね」

「ロミさんも~エリさんも~ひどいですわ~」


私の前にヒミルが立つ。


「誠に申し訳ありませんでした……今までのご無礼をお許しください」

「にゃにゃ?全然いいにゃ!むしろ当然にゃ……でもここから辛いってことは私にも分かるにゃ……1から勉強して一緒に強くなるにゃ!」

「本当シャーリンってお人好しだよねー」


ミシュが笑っている。


「お人好し……それがシャーリンのいいところですわね」

「そうだね~私も負けないようにしないと!」

「あらあら~私も負けませんよ~ここにいる皆さんは全員友達でライバルなのですから~」


その後はみんな仲良く話し始めるのだった。


「ここが……」

「スラチオ学園にゃ??」

「大きいですわね!?」

「良いじゃないですか~私楽しみですわ~」


目の前には要塞のような建物が建っていた。


「推薦組の皆様どうぞお越しくださいました、私がレース指導課課長リンカ・スランと申します~」


私達はこうして新たな生活が始まるのだった……!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ