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猫の私は異世界に行きましにゃー  作者: 蜂鳥タイト
第1章・第1部 ライブ編
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88話 初対面にゃー


 「シマエナガ族?どうしてわかったんですの?」

「あの話し方どこかで聞いたことあるって思ってにゃ!」

「となると……あっ!!もしかして【シマ×シマ】!?」

「そういえばそうでしたわ~私たち自己紹介動画見ましたわ~」

「だったら一目で覚えてなさいよ……」


やっと思い出した、どこかで聞いたような声だった。

まさか……とは思っていたのだが、本当に【シマ×シマ】本人たちがこの温泉に来ているとは……


「とりあえず彼女たちがここにいてるとして、私たちに何か問題はあるの?」

「確かに……フランの言う通りにゃよね?」

「確かにそうですね……私たちは私たちに出来ることをやりましょう」

「では温泉ですわ~」

「「おおー!!」」


スライを先頭に、ミシュとエリは猛ダッシュで荷物を置きそのまま飛んでいった。

そういえば、この世界のすべての建物は、鳥族もいるため飛べるくらい、どこでも天井が高いのでぶつかる心配はない。


「私たちも行くにゃ」

「そうですね」

「やれやれ……子供なんだから」

「にゃっは……」

「なに?」

「いや……フランがおかんみたいにゃというからにゃ……はは……」

「そんなに面白い?」

「にゃんでもにゃいにゃ!!」


という事で私たちも温泉に向かうのだった。

そこで私たちは、再び驚くことになる。


「にゃぁ……あの2人もここに来ているみたいにゃ」

「覚悟を決めていくしかないですわね!」


私たちは覚悟を決めて温泉に入っていく。

案の定2人は先にシャワーを浴びている、さすがアイドル……とてもきれいな体のつくりをしている。


「あっ!お姉ちゃん!ちょっきり来たよ!」

「あっ、本当ね」

「にゃにゃ?」

「どうも初めまして、あなた達【シャースミミリン】だべ?」

「にゃにゃ!?知っているにゃ?」

「もちろんだよ!お姉ちゃんが負けて、なんまら悔しそうに見ていたもん!」

「その言い方はやめれ!シマルン!」

「2人とも仲いいですわ~」

「もちろんだべ!リン姉は私の最高の姉だもん!」


シマリンとシマルンは仲良く温泉に浸かっている。

2人の会話から本当にお互いを信頼し合ってアイドルを続けていらしい。


「ところで2人はここで何をしているのですか?」


フランがいきなりの直球質問を投げかけたため、私は一瞬警戒してしまった。

まぁ、確かにそうだ。

学園は違えど、パフォーマンス界隈では最高峰の逸材と呼ばれている。

そのような2人がここにいるということは、何かをしに来たのだろとは予想切るのだ。

とはいえ、そんなにド直球に言わなくてもいいと思うけど。


「私たちはね!ここでライブ練習をしに来たんだべさ!」

「したって……シマルンは温泉に入りたかったんでしょ?」

「したって!温泉気持ちいいもん!」

「明日から、ゆるくないレッスンをするからけっぱりなさいね、シマリン」


どうやらアイドルも楽ではないらしい。

私は、なんとか会話の内容が分かるから話についていけているが、方言を知らない皆は何の話をしているのかさっぱり理解していないようだった。


「そういえば私たち、あしたあさってにこの旅館でライブするのだけど、観戦どうだい?」

「2日間もするのですの!?」

「にゃはは……エリにゃん。あしたあさっては2日後って意味にゃ」

「そうですの……?」

「もしかして分かりませんでしたか?でしたら標準で話しますが……」

「大事なことは、私が翻訳するから大丈夫にゃ!」

「分かりました。ちょっとシマルン、よしかからないで!みったくないよ!ちゃんと横におっちゃんこしなさい」

「リン姉ごめんごめん!」


お姉さんも結構大変そうに見える。

だけどそれでも決して仲が悪いという風には思えないのが、やはり姉妹というものなのだろう。


「それでは私たちはこれで出ます。皆さんしたっけね~」

「皆したっけね~!」


笑顔で2人は浴場を出ていった。

あの2人は、妹を抑える姉のイメージが強い。

まぁ、恐らくそれが「魅力の所ではあるので、ここまで有名になっているのだろう。


「まさか初対面が、こんにゃところでにゃんてびっくりにゃ」

「なかなかない体験ですわ!」

「エリ、興奮するのは分かるけど、少し落ち着きなさいよ」

「私も色々勉強になったかも」

「まさかあの妹を真似するつもり?」

「フランの声が怖いですわ~、でもどちらかと言えば、ミシュリーさんの方が妹に近いですわ~」

「それは分かる」


フランまで同意しているということは、相当ミシュリーさんという鳥族はやばいのだろう……

当の妹はそんなことを知らず反抗している。

羽はもう大丈夫そうなのか体を動かしても痛い顔はしていない。


「ミシュにゃんあまり騒いだら羽に響くにゃよ?痛くなくても、安静にしにゃいと行けないにゃ」

「は~い……」


ミシュは少ししょんぼりした顔をしたが、素直に体を鎮める。

そこから私たちは一言も話さず温泉を満喫するのだった。

シマルン:リン姉ちゃん!今回は私たちがけっぱる番だよ!いえーい!


シマリン:シマルン今回は大事な宣伝なのだから、あまりおだつなや?


シマルン:分かってるよ!えっと~これからも私たち【シマ×シマ】をよろしくね!


シマリン:ちょっと私たちだけの宣伝じゃないしょや!


シマルン:そっか!これからも【猫の私は異世界に行きましにゃー】を


  2人 :よろしくお願いします!

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