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音が彩る幻想を  作者: にじいろけだま
第八話 大人と子供の境目で
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胸の内

 お(ちゃ)おもったよりあつく、リンちゃんはフーフーと()ます。

 それを(ちゃ)姫野先生(ひめのせんせい)は、鏡台(きょうだい)(まえ)にリンちゃんを(すわ)らせドライヤーをかける。


「これでよしっと」

「ありがとうございます、先生(せんせい)

 かみかわき、お風呂ふろはいり、からだあたたまった。

 けれど、こころはまだえてきた。

朝霧あさぎりちゃんもポーちゃんも大人おとなっぽくて。でもわたし子供こどもっぽくて。だから大人おとな

なった自分じぶんたらなにかわかるかなってかわわるかなって」

 リンちゃんは魔法まほう使つかった理由りゆうを、早口はやくち姫野先生ひめのせんせいつたえる。

ひとひと自分じぶん自分じぶんよ。けてかんがえようね」

「でもわたしは!それでもわたしは!大人おとなになりたいんです!なんでもできる大人おとなに!」

 リンちゃんはむねうちかす。

先生せんせい大人おとなになるってどういうこと?どうすれば、先生せんせいみたいな大人おとなになれるの?」

 すがるようにたずねるリンちゃんに、姫野先生ひめのせんせいさとすようにはなす。

「そうねえ。いろいろあるけど、まわりのはなてみるのもいものよ」

 そとでははるあめがやさしくっていた。


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