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音が彩る幻想を  作者: にじいろけだま
第八話 大人と子供の境目で
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気恥ずかしさ

 気落(きお)ちしているリンちゃんのために、両親(りょうしん)昼食(ちゅうしょく)(そと)()べることにした。

「いらっしゃいませ」

 スパイスの(かお)りがする(みせ)で、()きなれた(こえ)がした。

「こんにちは。ここ、マリー(くん)(みせ)だったんだ」

「おなか一杯(いっぱい)()べていってね」

 タンドールという(かま)でナンと()うパンが()かれている。

「カレーの(から)さを(えら)んでね。次にカレーの種類(しゅるい)、ナンかライス、()きに(えら)んでね。

両方(りょうほう)(えら)べるハーフナンハーフライスってのもあるからね」

 マリーは手慣(てなれ)れた()つきで、(みず)()ってきて、説明(せつめい)する。

「お(とう)さんは辛口(からくち)のシーフードでハーフナンとハーフライスにするね」

「お(かあ)さんは辛口(からくち)のベジタブルでハーフナンとハーフライスにするわ」

「え、二人(ふたり)とも辛口(からくち)なの」

「リンちゃんは()きなのを(えら)んで()いよ」

「……甘口(あまくち)のチーズでハーフナンとハーフライスをお(ねが)いします」

 メニューで(かお)(かく)して、(ちい)さな(こえ)で、リンちゃんは(はな)した。

ストレートの(かみ)からわずかにのぞく(みみ)(あか)くなっていた。


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