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音が彩る幻想を  作者: にじいろけだま
第八話 大人と子供の境目で
73/165

踏んだり蹴ったり

 リンちゃんはベッドにうつぶせになった。

気分転換(きぶんてんかん)写生大会(しゃせいたいかい)()完成(かんせい)させようとしたら、(ふで)(あら)うバケツをひっくり

(かえ)して、スケッチブックを台無だいなしにしちゃった。なんだか()んだり()ったり……)

 季節(きせつ)(はず)れの大雪(おおゆき)(むく)いと(おも)い、リンちゃんは()()れていた。

 (まくら)()きしめ、ゴロンと(みぎ)()く。

(それにポーちゃんに(たす)けてもらっちゃったな……(わたし)がやったことなのに)

 リンちゃんは(ひだり)方向(ほうこう)寝返(ねがえ)りを()つ。

自分(じぶん)がしたことだもん……自分(じぶん)でなんとかしたかったな……)

 しばらくベッドの(うえ)でゴロゴロし、天井てんじょうをぼんやりとつめる。

(だれ)かがなんとかしてくれる(まえ)に、自分(じぶん)のことは自分(じぶん)だけでやれるようになろう。

大人(おとな)っぽくなるんだ。朝霧(あさぎり)ちゃんみたいに)

 リンちゃんはそう(こころ)()めると、リボンとつえ準備じゅんびした。


     *     *     *     *     *


 週末しゅうまつ天気てんきあめでピクニックは中止ちゅうしとなり、ごろになったさくらっていく。


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