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杖の光
コップの揺れは次第に大きくなっていく。
「あわわ」
はらはらと見ていたリンちゃんは、コップをパシッと掴む。
「ふう、間一髪」
リンちゃんはかいていた冷や汗をぬぐう。
「イメージが強すぎましたね」
「次はもっと弱いのが良いかな」
リンちゃんはもう一度を使おうと杖を握る。
「あれ?」
杖の光が弱まっていることに気がした。
「先生、これって」
「杖の魔法力が減っているってことですよ」
「魔法力……そっか先生の魔法は星の光だから」
リンちゃんは昨日の花畑を思い出し、ハッと気づく。
「あれって魔法力を集めていたんですね!」