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発表会場へ
発表会当日を迎えた。
放課後に姫野先生はリンちゃんとポーリャ、朝霧、マリーの点呼を取る。
今回の目的地は保育園。ほかにも高齢者施設や文化祭で発表会があると、
姫野先生は話す。
さらに今回は同行者がいる。
教頭先生と菫山、華怜の三人で、計八人が車に乗り、保育園を目指す。
「私も乗ってよかったんですか」
「第三者の目も必要ですから」
華怜の質問に答える教頭先生。
「良いじゃん。弟たちついでに迎えに行けてラッキーだと思えば」
菫山が会話に交じる。
「あ、今向かっている園には弟たちがいるの。謹と沐と聖って三つ子」
華怜はリンちゃんたちに説明する。
「菫山君、良い記事、お願いね」
ウインカーを出してハンドルを切り、車を駐車場に入れる姫野先生。
近くの門には二重崎保育園の名前があった。