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話題の人
「広報委員会が好きな先生でアンケートとると、毎回名前が挙がるんだって。
言わば、アイドル的な先生ね。おはよう、朝霧さん、岩筒地さん」
華怜も会話に参加してきた。
「へー、朝霧ちゃんが先なんだ。ふーん」
「近かったし。それにリンちゃんやポーリャさんが、何かと話題に出す人だし、
そのうち校内新聞のネタとか言いそうなのもいるし」
「さすが幼馴染、菫山君の行動よくわかるね」
「それは岩筒地さんもでしょう」
岩筒地と華怜と菫山の三人の距離が近いのは、そういうことかと納得する朝霧。
「華怜ちゃんはね、昔は人形のように可愛かったんだよ」
「む~か~し~は~?」
「仲が良いですわね……にしても清白さんもポーリャさんも遅いですわね」
「あの二人は、いつも遅いよ。一緒に遊びに行くと、すぐ迷子になっちゃうから。
それがきっかけで、仲良くなったっぽいけどね」
「ありがとう、岩筒地さん。明日の開校記念日のショッピング、注意しますわ」