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音が彩る幻想を  作者: にじいろけだま
第十二話 約束された広場にて
119/165

速度をそろえて

「ここを(ある)いて(もど)ろう」

 ポーリャが(さき)()き、朝霧(あさぎり)(あと)(つづ)く。

 リンちゃんはと()うと、クルミのまえでしゃがみ、こえをかけた。

る?クルミちゃん」

 うれしそうにわらうクルミを、リンちゃんはおんぶしてあるす。

わたしむかし、おにいちゃんにおんぶされたことあるからわかるもん)

 まえを歩く二人ふたり背中せなかいかけるリンちゃん。


 やがてさかのぼり、地上ちじょうる。

 あめがり、そらにはわずかに青空あおぞらえ、そのくもくも隙間すきまからにじがかかる。

 見渡みわたすと花畑はなばたけぐちで、すこはなれた場所ばしょ案内板あんないばん自動販売機じどうはんばいきがあった。

 ポーリャが安堵あんどいきらし、朝霧あさぎりがねぎらいの音場ことばをかける。

「おねえちゃんたちが魔法まほう使つかったのは内緒ないしょだよ」

 リンちゃんは背中せなかからろしたクルミに、口元くちもと人差ひとさゆびをあててねんす。

「ひょっとして……」

 たのしそうにわらうクルミをて、朝霧あさぎり呪文じゅもんとなえる。


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