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音が彩る幻想を  作者: にじいろけだま
第十一話 積重なった日々の中
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こみ上げるむなしさ

 (きゅう)(まわ)りがしずかになる。

 リンちゃんが()()けると、大時計(おおどけい)があった。

 (とき)(きざ)むその(おと)場所(ばしょ)に、リンちゃんは(むね)をなでおろす。

 (まど)から、(つき)街頭(がいとう)()かりがのぞく。

 リンちゃんは足元(あしもと)()ちていた(つえ)(ひろ)う。

 そのままゆっくりと、うなだれながら窓辺(まどべ)()かい、夜空(よぞら)見上(みあ)げる。

 気晴(きば)らしに(つえ)()ると、(おと)()り、むなしさがこみ()げた。


明日(あした)朝霧(あさぎり)ちゃんとポーちゃんに(あやま)って、それから(さそ)ってみよう」


 リンちゃんが書斎(しょさい)()部屋(へや)(もど)ろうとすると、玄関(げんかん)から(はな)(こえ)()こえた。

「なんだろ――あっ」

 リンちゃんは階段(かいだん)手前(てまえ)(つえ)()っていたのに()づき、あわてて部屋(へや)(もど)る。

深呼吸(しんこきゅう)深呼吸(しんこきゅう)っと……)

 リンちゃんは何度(なんど)(ふか)(いき)をして、(かがみ)(まえ)笑顔(えがお)練習(れんしゅう)をした。

 そして(ふたた)部屋(へや)()て、階段(かいだん)()りていく。


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