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28 ボス対策しました


 ひどい目にあった。


 MP切れであんなことになるとは……。MPが少なすぎる。


 今日は槍を買うつもりだったのにもう夕方だ。急いで支度しよう。



 迷宮に入ると、何かが身体に染み渡る。思わず深呼吸だ。


「そういえばあっちは魔力ないのか」


 日本には魔力がない。迷宮は魔力に満ちていた。これが魔力。迷宮にきていればもっと早く体調が良くなったのかもしれない。


「貯めておけないもんかなぁ」


 体内魔力の圧縮をイメージしながら歩いてみたものの、思い付きで簡単にできるもんじゃなかった。



 迷宮街は店仕舞いをしているところも散見されたが槍のお店はまだ営業していた。


 じろりと眺めてくる店主に気後れしながらも前回の倍の予算銀貨20枚を見せ、買えるものを教えてもらう。


 長さは1.8mほど、穂先は黒い金属で刺突だけを目的としたシンプルなもの、柄も石突きも金属で補強されており穂先が重過ぎないバランスが気に入ったものを購入。銀貨15枚なり。


「ラマダ」


 うほ、店主初めて喋った。渋い声。街中では抜き身で持ち歩かないらしく穂先に麻布を巻いてくれた。


 腰の後ろにメイス、左脇には刀を差し、右手に槍。どんどん重武装になっていく。道行く探索者達も似たようなものなので複数の武器を持つのがスタンダードなのだろう。


「リーチが正義だよなぁ」


 今のところ複数の敵はゴブリンが同時2匹のみなので乱戦という乱戦もないのだ。今の身体能力なら槍一本でもいいくらいだ。

 

 では昼寝もしたことだしお試しに行きましょう。


 迷宮に潜っていく。


 1層、蜘蛛寄せ付けず。

 2層、ゴブリン突きで余裕。

 3層、ゴブリンズ無双。

 4層、スライム楽勝。


 やっぱ長物は正義。


『魂強度上昇。職業、槍士、魔道士を解放しました』


 勢い余って5層ボスもやってしまった。核を外すこと3発目の突きで屠りました。しかし、槍士はわかるけど魔道士?


 ドロップした拳大の魔石を拾いながら考えてみるが魔道士の解放理由がはっきりしない。魔力を意識すること?

 まぁとりあえず解放されたからいいか。


 ボス部屋からは下への階段と、上への階段がある。


 これはもしかしてショートカット?すぐ出れるの?


 上への階段を上ってみた。


 出たのは1層。今まで行き止まりだったところに階段ができていた。


「……道理で」


 迷宮街で探索者を沢山見かけるわりに2層や3層にそんなに人がいないわけだ。


 でもこれなら移動が楽!神様ありがとう!レベル上げが捗ります!




 ここからなら自宅まで歩いて3分だった。



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