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この作品には 〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

悪役令嬢が悪役をしなかった結果。ヒロイン(ヤンデレ)に監禁され、愛されるようになりました。

作者: 華洛



 私の名前は、ローズ・ウィスタリー・シュベァイル。

 王国を支える四大公爵家の一つシュベァイル家の長女。因みに兄と妹が一人ずついる。

 幼い頃に、高熱を出した私はふと前世の記憶が蘇り、この世界が生前にプレイしたゲームに酷似している事に気がついた。

 そこから私はバッドエンドルートを回避するために奔走した。


 「追放」「没落」「死刑」

 それがバッドエンドの種類。

 ゲームではフラグに関係なく、完全なランダムであったため、とりおえずヒロインの好感度を上げることにした。

 ヒロインにさえ嫌われなかったら、バッドエンドに行くことはないはず。

 え、攻略対象はどうしたかって?

 そっちはヒロインに全任せ。

 ヒロインがどの対象を攻略するにしろ、私は全力で応援する事に決めていた。

 

 ゲームの舞台となるデッシュティル王立学園。

 地下ダンジョンが突如として出現したり、魔王が数万年振りに蘇ったり、隣国と戦争になったり、生徒会長選をしたり、合宿に行ったり、他国へ留学したりするなど様々で無駄に多いイベントをこなしつつ、ヒロインの好感度をひたすら上げた。


 結果だけ言おう。

 私は見事にバッドエンドを回避した。そう、回避した!

 気が緩んでいた。

 卒業祝いにとヒロインに誘われて、小さなバーだけど高級感がある店へと向い、学園の出来事を懐かしみながらお酒を飲み、私は酔って気を失った。

 

 気がつくと、どこかの屋敷のベッドに、手錠と鎖と首輪をされて寝かされていた。

 何を言ってるか分からない?

 私も分かりたくない。


 咄嗟に私は逃げるために、魔法を発動させようとしたけど、発動はなかった。

 手錠を見ると宝石が埋め込まれている。

 罪人が魔法を使用しないようにするために付けられる特殊な手錠。

 自慢ではないけど、私の魔力の総容量だけは王国歴代の中でもトップクラスだ。

 その私が魔力を全く感じられないほど強力な宝具は、騎士団が持っている国家転覆クラスの罪人に嵌めるものしかない。

 なんでそんな物が嵌められているか分からない。

 

 魔力が無理だと判断した私は武力を使うことにした。

 ヒロインの好感度を高めるため、私の力は攻略対象者を上回る武力を身に着けている。

 おかしい。力がまるで入らない。気力が抜けたような状態。

 私は察した。首輪の影響だ。

 これも騎士団が持っている国家転覆クラスの罪人にする宝具。

 なんでそんな物をされているのか分からない。


 詰んだ。はい。詰みました。

 魔力が封じられ、力は普通の町娘レベルに落とされた私にはどうする手段も無かった。


 諦めていると扉が音を立てて開いた。

 入ってきたのは金髪のショートカットの少女。

 アリア・クラウン・エクスデス。

 私が、好感度をひたすら上げた、ヒロインの少女だ。

 

「――アリア?」

「はい。ローズさま。目が覚めたんですね」


 「目が覚めた」と言った。

 つまり彼女が原因だったりする。

 いやいや、ないない。

 拉致監禁をするような子じゃない、はず、だよ、ね?


「……聞くけどさ。この手錠とか、鎖とか、首輪をしたのって、アリア?」

「はい!」


 見たものを魅了するような笑顔でアリアは返事をしてきた。

 アリアは笑顔のままベッドに近づくと、ベッドの上へと上り、四つん這いで私に覆いかぶさった。


「アリア?」

「ローズ様。ずっとずっとずっとずっとずっと私が貴女さまを愛します。ええ、もう、誰にも触れさせません。私だけのローズ様」


 狂気を含んだ瞳に、私は寒気を感じた。

 今までで、アリアと一緒に居て、初めて恐怖を感じた。

 アリアは顔を近づけて、唇を重ねる。

 そして舌を出し、私の口へ舌を挿入して、私の舌を舐る。

 顔を動かそうにも、アリアが両手で顔を抑えているため動かせない。

 どれほどの時間の間、されたか分からない。だけど凄く長く感じた。

 アリアが顔を離すと、舌と舌が唾液の糸が伸びる

 幸悦したアリアの表情はとてもとても淫靡だ。

 

 アリアは私の服を脱がし、舌を全身に這わす。

 まるで私の味を確かめるかのように。

 それはとても嫌悪感があり、抵抗しようにも、全てを封じられている私は無力だった。


 アリアは舌で全身を這わす時、少しでも私が反応したところを重点的に攻めてくる。

 必死で我慢しても、すぐに声が漏れる。

 それが嬉しいのかアリアは、更に攻めて、私は声を出して喘ぎ声を出す羽目になった。

 もう泥沼だった。

 上半身を舐め終わり、下半身に舌が行く頃には、私は我慢をせずに喘ぎ声を漏らしていた。

 

 

 

 全身を舐められた私は、アリアの唾液でベタベタだった。

 それを愛おしそうに見つめるアリアに恐怖心を抱くことさえできないほど私は精神的に摩耗していた。


「ローズ様。凄く良かったです。また直ぐに来ますので、待っててくださいね」

「……う、ん……」


 アリアの言葉にただ自動的に返事をする。

 部屋を出ていったアリアを見たあと、しばらく呆然としたあとで私は泣きながら叫ぶ。

 

 「どうして……どうしてこうなったぁぁぁ」

 

 

 

 

 

○ローズ・ウィスタリー・シュベァイル

 王国を支える四大公爵家の一つシュベァイル家の長女。転生者。

 「ゲーム」における悪役令嬢を担当。

 バッドエンドを回避するため、ヒロインの高感度をひたすら上げる努力をする。

 結果、ヒロインは攻略対象者とは友達関係に留まることになる。

 魔力・武力。共に最強クラス。一対一では負けることはまずない。

 ヒロインの高感度アップ、バッドエンド回避のため、序盤に現れる魔王をこっそりと使い魔にして使役したりもした。

 無駄にカリスマ性が高いのか、彼女の周りは男女問わずに妙に病みはじめる傾向にある。

 最強である彼女も、その能力の全てを封じられ、ヒロインによる拉致監禁で愛欲へ堕とされることになる。

 

○アリア・クラウン・エクスデス

 王国の隠し子。平民→貴族。現地人

 「ゲーム」におけるヒロインを担当。

 スペックは最高クラスであるが、最強クラスのローズには及ばない。

 ローズの精神汚染レベルの無自覚なカリスマを浴び続けた結果。病んでしまいました。

 学園で起こった色々なイベントをローズに助けられる内に、尊敬→崇拝→愛情へとランクアップしていった。根はとてもいい子。

 卒業後に、ローズが男の元に公爵令嬢として嫁ぐと聞いて、抑えていた欲を開放。拉致監禁する事を決意する。

 ローズに満足してもらうため、娼館のお姉さま方々に、同性を悦ばすテクニックを習っていることで、転生前・後も生娘であるローズは抵抗できない。

 


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― 新着の感想 ―
[良い点] カリスマという精神汚染w [一言] やっぱりヤンデレは最高だぜ!
[良い点] 主人公がヒロインと会話する場面で、振り回されてる感じが好みでした。 急な展開でしたが、読みたいところが見れて、とても読みやすかったです。 [気になる点] ヒロインとの展開が早いように思いま…
[良い点] 好きです。
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